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瀬戸内海の猫の島にアイヌの気配が?(前編)

[瀬戸内海の猫の島にアイヌの気配が?(前編)]
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呉イベントお疲れ様でした。いやあ、天気が良くて良かったですね。
…ホント良かった!(前回は台風直撃で限界イベントと化しました

それで今回は呉へ行く道中のお話です。

当初は山陽道経由で昼過ぎからゆるゆる向かおうという計画で話してたのですが、その途中で

?「ところでネコ写真撮りたくないです?」

私「気になりますね」

?「佐柳島っていう瀬戸内海の島です、アクセスは多度津からのフェリーだけなんですけど…」

私(おおっといきなり四国経由にルートが変わったぞ?)

?「そのフェリーは…朝一に出発すれば間に合いそうですね」

私(さらに出発時間が早まったぞ!?)

?「あとは多分なんですけどアイヌの気配がします」

私「アイヌ!?アイヌナンデ!?」

と言ったやり取りがありまして。

いやあ、興味は全てに優先するものですね。

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気が付いたら着いてました。

とことで今回は猫の島、佐柳島でアイヌの気配の正体を探るお話です。

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佐柳島へ向かうフェリー乗り場はこんな感じ。桟橋へ向かう通路もご覧の通り非常に狭い。
しばらくしてフェリーがやって来ましたが、これまた車を乗せるスペースはそれほど無さそうです。

実際、車で乗船待ちをしていたのは我々1組だけ。

少し心配になったので、係の人に尋ねてみました。

我々「この航路って車載ります?」

係「載るけど、帰りはどの便で帰んの?」

我々「いや、そのまま笠岡に抜ける航路で本州渡ろうかと…」

係「え!?佐柳から笠岡の航路はフェリーじゃねえから車乗らねえよ!

マジすか。

確かにサイトを確認したら、佐柳~笠岡航路には自動車航送運賃が設定されていません
この時点で気が付くべきでしたね…『高速船じゃない船=フェリー』と勝手に早合点していました…

つまりこのまま車で行っても、帰りの便で帰ってくるだけ。

しかも佐柳島は車で回るほどの広さも無いので、結論としては積んでいくだけ運賃が余計に掛かる事に。

ちなみに大体の人は桟橋周辺の駐車場に車を止めてから来るんだとか。
そんな調子なら確かに車を乗せる設備なんて必要最低限で済ましますわな…

では、我々も車をどこかに止めて乗り込む事に…

係「あーダメダメ!折り返し便はもうすぐ出港すっから、乗るなら今回はそのまま車ごと頼んますわ!」

ぐぬぬ…
しかし今回は完全に我々の落ち度。朝一から来てここで乗れないってのも辛い話なので…

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載せました。自動車航送運賃はまあ…お勉強代という事で…

当然車で乗りこむのは我々1組だけなので、周りの乗船客からは物珍しい目で見られました。
この前は徒歩客1人と言う体験をしたのに、今度は車載客1組で珍しがられるとは…フェリーも奥が深い…

といった具合で一悶着ありましたが、乗ってしまえばあとは船旅を楽しむだけです。

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港を抜け、船の合間を縫い、島々を遠くに見て進みます。
海上は穏やかですけど、景色は刻一刻と変わるのが瀬戸内海航路の醍醐味ですね。

途中高見島を経由し、1時間弱ほどで今回の目的地、佐柳島に到着です。

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佐柳島全体図。
先ほども少し書きましたが、それほど大きい島ではありません。

集落は今到着した本浦港周辺と、北側に位置する長崎港周辺の2か所のみ。
それぞれに見どころはあるようです。

となれば車で来た手前、少しでも活用すべくまずは長崎の集落へ車で向かい…

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向か……狭いわ!

ええと、驚きの狭さでした。一応これ、県道なんです。

ここでもまた『県道=それなりに行き来できる道』と勝手な早合点を…
というか、県道だからナビもグーグル先生もそれなりに大きく表示してたのよね。こういう事もあるよね。

一応防波堤沿いにもう一本走れそうな場所はあったのですが、こちらはナビとかだと小道の様な表示。
初見でここに突っ込む勇気もなく、おめおめとフェリー乗り場近くの駐車場に車を止めたのでした。

(後ほど歩きで通った結果としては、普通乗用車でもどうにか通り抜け出来そうな感じでした。おススメはしませんが…)

さて、車を降りた我々一行。そこで早速目にしたものは

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!猫だ!しかもめっちゃ多い!

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足元に置いたカメラがあっという間に取り囲まれるの図。

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それもそのはず。この佐柳島は別名猫の島とも呼ばれておりまして、島内にはたくさんの猫がいます。

佐柳島自体は過疎化が進み、どうやら現在は島の住民よりも猫の数の方が多いとか多くないとか。
ここにいる猫は、そのほとんどが地域猫として見守られているそうです。

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海岸線へ向かう道すがらにも次々に猫が。
それではここからはしばらく猫画像でお楽しみ下さい。

……

と言いたい所でしたが、あんまり良い写真が無かった。
猫とカメラは悪くない。私が悪い。

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海べりに到着。

ちょうど防波堤に切れ目がありますが
この間を飛ぶ猫が表紙の写真集が発売された事で、この島の認知度が上がるきっかけになりました。

そのいわゆる『飛び猫』写真なんですが、一応素人でも出来るとか言う事でやってみました。
なんでも防波堤に登ってきた猫の向かい側に、エサなど興味を引くものを置けば良いらしいのですが…

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そうだねまだ飛んでないね。
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そうだねピントが合ってないね。
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すみませんやる気はあるんです。
猫とカメラは悪くない。私が悪い(2回目

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結局すっかり諦めてしまいまして、防波堤にもたれかかっていた所

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なんかめっちゃ近寄ってきた。
慰めてくれているのか、それとも「折角飛んでやったのに…」と言う無言の抗議か。

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まあそれはそれとして、この青い空と青い海に猫と言う組み合わせ。実に絵になりますね。

我々が普段生活している場所では決して見られない非日常感と癒し。
猫の有名撮影地になるのも納得です。

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もちろん撮影しなくても、この光景を眺めているだけで癒されます。
朝早くの出発で道中も色々あったけど、これは来て良かった。

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ちなみに今回散々撮影させてもらった猫さんですが、撮影が一段落したのを見計らったかのように

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寝。

うーん、来て良かった!(笑)

さてさて、ネコ写真もたくさん撮れましたし後は……ええと……?

ああそうだ、アイヌの気配について調べるんでしたね!
いやあ、猫を追いかけてるうちにすっかり忘れるところでした。

とことで、ここから気持ちを切り替え。その気配のする場所に向かいましょう。

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テング!?テングナンデ!?

アイヌだと思ったら天狗だったお話。次回に続きます。

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