トップページ | « | »

10月28日 水曜日

[100年の節目に解体の憂き目に遭う木造駅舎を見に行くためお出かけしたけど平日突発の旅行にはGoToの恩恵がほと……]
前回の続き、西大分から先の話は期待通り同行者方々が記事にしてくださったのでリンクを追記しておきました!

あいやここで私が書いてもほぼ100%同じ内容になるので……

DSC_7130
とりあえず私からは船上から撮れた星空の写真をここにあげておきますね。

海上に出てしまえば明かりも少なく、特に月明かりも無い時はきれいな夜空が見えます。
これもまた船旅ならでは。

IMG_3971
『フェリーは、いいぞ。』

 

 

と言った所で、今回は別の話になります。

ここ最近木造駅舎の探訪等をしてきましたが、この度「築100年の木造駅舎が取り壊しになる」と言う話を聞きまして。
ならば無くなる前に一度見ておきたいと思い立ち、突発ですが出掛けてきました。

お出かけついでに少し寄り道もしたので、その辺りも合わせてどうぞ。

 

 

IMG_4030
10月14日(水)、鉄道の日です。
特に祝日という訳でも無いのでこの日に実際出掛ける事はあまりないですけど、今年は違いましたね。

IMG_4034
新神戸駅から一路広島へ。突発の旅行に出発です。

本当に突発で、行程を決めたのも前日でしたけど……このパターンだとお得なきっぷがほとんど使えないんですね!
また一つ賢くなったよ!

という事で切符は通常購入と言うストロングスタイルです。一応eきっぷは買えるのでそちらにしましたけど。

IMG_4038IMG_4039
広島に到着。ここからはまず山陽本線で岩国まで向かいます。

最初の目的地は岩国から一駅先の西岩国。岩国からは岩徳線に乗り換えて向かう事になる訳ですが……

IMG_4040IMG_4041
!?

え、到着一分前に出ていくとかそんなことある?

 

 

IMG_4043IMG_4042
結論としてはそんなことありましたわ。

この先山陽本線の新山口方面へ向かう列車との接続はありましたけど、岩徳線の列車は見事ホームにいませんでした。
どうしてこんなダイヤになっているんだ……

 

 

とは言えこの岩徳線、途中の川西駅までは錦町へ向かう錦川清流線と共用なんですよね。
ですからローカル線の割には本数が多い

IMG_4045
とかそんなことも一切なかったわ。

1分前に出ていくし、それでいて次の列車は約1時間40分待ちだわ……いやだからどうしてこんなダイヤに……

 

 

仕方ないので別の手段を検討です。

Google先生に聞けば歩いても3㎞ほど、1時間も掛からないという結果が出まして。
考えても列車は戻ってこないですし、歩いて向かう事にしました。

IMG_4048IMG_4049
岩国駅の改札を抜けて出発。
しかし、しばらく見ないうちに随分と現代的な雰囲気の駅舎になりましたね。

 

 

西岩国駅までの道のりは、基本的に国道2号沿いに進みます。

DSC_7178
看板には錦帯橋まで3.9㎞の表示。
よく考えたら一度も行った事ないですし、西岩国まで行けばついでに寄れる距離なので後で立ち寄ってみますか。

DSC_7197
国道2号から分岐する県道15号線に入ると、程なくして西岩国駅に到着します。
写真の雰囲気から分かる通り、結構人の多い場所です。

DSC_7242
西岩国駅。私としては2回目の訪問ですね。前回訪問は10年以上前……か?

DSC_7226
随分と立派な駅舎ですがそれもそのはずで、当駅は元々山陽本線の岩国駅として開業しました。

名勝地である錦帯橋への最寄り駅でもありましたし、名実とも岩国の中心駅として誕生した訳ですね。
良く知られた話ではありますけど、駅舎のアーチ部分は錦帯橋をイメージして作られています。

その後は山陽本線のルート変更もあり、今では岩徳線というローカル線の途中駅となりました。
時代の流れより立場が大きく変わりましたが、駅舎は変わる事無く使われています。

DSC_7245
DSC_7211
駅舎内の様子。写真撮っているうちにちょうど岩国行の列車がやって来ました。

照明器具なども古いものがそのまま使われていますね。
開業50周年の節目に駅舎の保存が決定し、出来る限り開業当時の姿が保たれているそうです。

DSC_7251DSC_7208
現在は窓口業務を行っていませんが、元々窓口が有った所は地元NPOの事務所として再活用されています。
2006年には国の登録有形文化財にも指定された事もあり、この駅舎は今後も末永く見る事が期待できそうですね。

DSC_7255
改札内にあった建物財産標……そいやこいつ自身がここまで古いパターンって見てこなかったな。
おかげでほとんど読めませんがどうも下の方に4とか書いてある感じなので、開業年である昭和4年の事ですかね。

DSC_7258DSC_7254
他にも古い標示板があったりして改札内も大変良い雰囲気です。
行程上スルーする事も出来たのですが、今回この駅へ久しぶりに立ち寄ったのは良い選択でした。

IMG_4062
錦帯橋ちゃん!?

すみません取り乱しました。駅のポスター掲示部分に貼ってあったのでつい。
黄ばんでるしすっかり古いものかと思いましたが、黄ばんでるのは押さえのプラ板の方でポスター自体はまだ新しそう。

錦帯橋の世界遺産登録推進PRポスターができました! – 錦帯橋~世界遺産をめざして!~
企画自体はちょうど1年ほど前のようですね。狙いが「世界遺産登録」とはまた壮大な話ですな。

 

 

となればこの先錦帯橋に向かえばこの錦帯橋ちゃんも見られるのか?

IMG_4063
そんな期待もしつつ、西岩国駅を後にして次は錦帯橋へ参ります。

IMG_4064
なんか当然の様に歩いてますが。

西岩国駅から錦帯橋までは2㎞弱、歩いても30分掛からないのでここは普通に歩きでも問題ないですね。

IMG_4081
さくっと到着。ここがかの有名な錦帯橋なんですね!

DSC_7294DSC_7306
綺麗なアーチ橋。ここから見るとあまり気にならないのですが、実際渡ってみると凄い傾斜ですね。
訪れて初めて分かる事もありますし、やはり有名観光地は立ち寄って損はないですね。

DSC_7317
以上錦帯橋でした(

いや岩国でめっちゃ時間使ってますけどね、実はまだ今回の目的地に着いてないんですよ。
ここからは再び新幹線移動をすべく、新岩国駅まで行きますよ!

 

 

あと期待した錦帯橋ちゃん、少なくとも目立つ場所には見当たらなかったですね。

ご覧の通りしっかり見て回った訳ではないので、見落としている可能性もありますけど。
いずれにしても登場させたからにはフル活用して欲しいと思いますね。

この前雲散霧消した例を見てきたばかりだしね……

 

 

それはそれとしてですね

IMG_4091
なんでまた歩いてるんですかね。

当初は錦帯橋から新岩国の間はさすがにバスに乗ろうとしていたのですけどね
IMG_4080IMG_4077
約45分待ちと、なんとも微妙だったんですよね……意外と本数無かったんやな……

そして再度Google先生に聞いたら「5㎞程やし1時間ちょっとで着くからバスと大差ないで!」と言う結果が出たのでね
再び歩き出したわけですね。

ちなみに先ほどの錦帯橋は通行料が掛かりますが、これは行き帰り込みの料金でして。
それを私は渡ったきりそのまま先へ歩を進めておりますので……そうだね普通に損をしてるね。

 

 

あと歩き出してから気づいたんですけど、今日は既に5㎞程度歩いてるんですよね。
という事はですね、

さすがに足が疲れてくるんですよね。

Google先生は人間じゃないのでそんな事一切考慮してくれなかったけど、私は人間なのでペースが落ちてくるよね。

DSC_7327
さすがに疲れたと思ったところで、ちょうどいい休憩所があったので休憩する事に。

DSC_7330
休憩キャンセル。

むしろこの後ペースが上がりまして、結果ほぼGoogle先生が言った通りの時間で新岩国駅に到着しました……
実際近隣の山でクマが出たそうで。これから先の季節、山間の道を歩く時は気を付けないとですね。

 

 

DSC_7339
新岩国駅。ここは新幹線単独の駅です。

IMG_4098
こうして見ると意外に手が入っていなくて、在来線の岩国駅よりもよっぽど国鉄の雰囲気が残っています。
もしかすると最後まで国鉄の雰囲気を残すのは、こんな感じの新幹線単独駅かもしれない。

ここからは一駅先の徳山まで向かいます。
DSC_7347DSC_7359
色々ありましたが結局予定より一本早い列車、しかもなんかピンク色したやつに乗れたのでラッキーでしたね。

DSC_7391DSC_7401
徳山に到着。ここからまた山陽本線の下関行に乗換えて、いよいよ今回の目的地へ。

 

 

DSC_7406DSC_7408
という訳でですね、色々寄り道しましたがようやく目的地の四辻駅に到着しました。

DSC_7431
四辻駅の駅舎です。

DSC_7413
新幹線も乗り入れる新山口駅からわずか一駅で、こうして昔ながらの木造駅舎に出会うことが出来ます。
めでたい事に今年の5月にはちょうど築100年を迎えたようで、地元の方々からのお祝いの書面が掲示されていました。

そんな感じで長年にわたり親しまれてきたこの木造駅舎
IMG_4127
この10月で建て替えのために取り壊されます。

 

 

いや築100年の節目に取り壊しかよ!

という、この情報を手に入れた時の驚き。
それと同時に取り壊される前に写真に納めておこうという衝動に駆られて、今回の突発旅行に繋がった訳ですね。

 

 

早速ですが駅舎の見学に移ります。

DSC_7449
まず改札から。窓口は形として残ってはいますが、無人駅であるため終日カーテンで覆われています。
あと自動券売機の後ろは形状的に荷受け用の窓口が有った感じですかね。

DSC_7415
ここから後を振り返って見ると目立つのがこの看板。

駅がある鋳銭司地区の観光案内板とでも言えばいいのでしょうか。
いずれにせよ、この規模の駅舎でここまで大きな看板を見る事はほとんどないように思います。

DSC_7444
駅舎内の待合スペース。写真を撮るうちにどんどん学生がやってきました。
壁面のベニヤ板からは補修に補修を重ねた様子が伺えます。

それにしてもどんどん学生がやって来ますな……いやよく考えたら平日だし、しかも夕方だから当たり前か。

IMG_4133
駅横の駐輪場にも大量の自転車が。決して利用者の少ない駅では無い事が分かりますね。

ここまで利用者がいるなら普通に駅舎を残す必要があると思う訳ですが
IMG_4126
その辺りの疑問は新しい待合所の完成イメージを見て少し納得したというか。
加古川線で見たバス停タイプでは無くて、ある程度待合スペースを広くとったタイプになるみたいですね。

DSC_7440
確かにこうして見ると立派な駅舎なんですけど、無人駅となった今では使われていない部分が半分以上を占めています。

IMG_4134IMG_4136
そこに加えて駅舎のそこかしこに限界が見えます。
心もとないつっかえ棒とかあるし……というか壁板が屋根の重みに負けてきている?

 

 

結局ここまで傷んでしまうと、安全面を考えても取り壊しはやむなしかなあと言った所。

やはり無人化されると維持管理が難しいですよね。その一方で使われなくなる部分は増えますし。
結果として省スペースながら無駄な部分が無く、維持も容易な建物に置換えるのは自然な流れでしょうね。

西岩国駅の様に窓口や事務所跡が再利用されていたら、その点で大きく違ったんでしょうけどね……
駅の無人化は今後も進むと思いますが、それで不要になる駅務室を上手く転用出来るかどうかがカギかもしれません。

……もっとも、転用が検討された結果

「もう建て替えてコミュニティセンターにしちゃえ!」

と言う流れになって建て替えられた例も多々あるので何とも言えませんが。
いずれにせよ駅舎と言うのは時代の流れや周囲の環境に翻弄されやすいものだなと、改めて感じますね。

 

 

まあつたない考察はこの辺にしまして、四辻駅で撮影した写真が他にもあるので載せていきますね。

DSC_7454
駅の出入り口から見た駅前。
時間帯的にも往来が多かったのでひなびたような雰囲気はないですね。奥に見える丸ポストが良いアクセントです。

DSC_7435
駅舎を出た所にある植え込みと枯池。
建物が無くなってもこういった場所があれば往時が偲べますし、残される事を期待したい所です。

DSC_7437
屋根。見事に波打ってますな……
改札口上の列車接近案内は、この辺りの駅でよく見かけるタイプですね。

DSC_7456
ホームに戻って気が付いた「気象告知板掲出位置」の標示。
今ではもう行われることが無い仕業の名残も、駅舎の建て替えと共に消えていくと思うと寂しいですね。

 

 

DSC_7461
しばらくすると新山口方面へ向かう列車がやって来ました。
名残惜しいですが、これに乗って四辻駅を後にします。

DSC_7469
新山口到着。

話が逸れますけど、黄色単色でも状況によっては意外と写真映えしますね。
同じ単色なれど、どう撮影しても映えないヤツとかありますから……

緑色とか緑色、それと緑色な。

IMG_4154
折角ここまで来たので一泊したい所でしたが、労働が待っているのでここから新幹線で一路ごきたくです。

IMG_4147IMG_4146
岩国駅の時と同じ様な事言いますけど、新山口駅も少し見ないうちに随分と現代的な雰囲気になりましたね。

IMG_4156IMG_4157
その一方で新幹線ホームを見ると、どことなく古臭さが漂っている気が。
やはり最後まで国鉄の雰囲気を残すのは新幹線の駅かもしれない……

 

 

と、駅に対する関心は尽きぬまま、突発旅行を終えたのでした。

今回は建て替えが決まった四辻駅を訪問しましたけど、
同駅に似たような雰囲気の駅舎が近隣の戸田(へた)駅や富海駅等に残っています。

IMG_4120
今のところ特に案内は無いようですが、流れ的にいつ動きがあってもおかしくはない気はするので
折を見て今度はこの辺りも訪問してみたい所です。

 

 

とことで。最後になりましたが

IMG_4140
100年間、お疲れ様でした。

Pocket