[あの春で死にたいですね]
春休みの日曜日
二人は電車を乗り継いで
関西本線の大河原という駅にやってきた。
とことで今日は4月初めのお話。
「ともだち同盟」のプロローグで出てきた、大河原駅の探訪です。
駅構内の様子はご覧のとおり。
作品中でも触れられている通り不自然なほど広く、理由はここが昔は立派な幹線であったことに由来します。
ちなみにこれは加茂~亀山間全ての駅で言える事でして。
いまや2両編成のキハ120形しか止まらない、というのはいささか寂しいものがあります。
居心地悪そうに、というのも言い得て妙ですね。
屋根の無い誇線橋にあがって駅を眺める…とこの様な光景が広がります。
とにかく「だだっ広い」という印象。
駅舎。関西本線非電化区間は昔ながらの木造駅舎が残る所も数多くありますが、大河原駅では建替えられています。
これは以前に発生した水害の影響で、駅舎が一度流失している為だそうです。
作品中では有人駅であるという描写でしたが、実際に有人なのは平日の7時~15時。
訪れたのは日曜日でしたので、窓口にはシャッターが下りていました。
「キハ120形が来ます」
という訳で物語と同じく、駅に降り立って20分後に逆方向からの列車がやってきました。
当然乗らない…のですが、この時私も乗車しない事を相当確認されました(笑)
確かに乗り遅れたら次は1時間後ですからねえ。
で、これで40分は邪魔がこない事になるので
思い切って寝転がってみました。
上を見れは雲ひとつない青空。「雲、少しはあるけど」なんて言わせません。
また気温のほうもとても暖かく、まさに物語中で弥刀達が訪れたときと同じような状況でした。
…あとはここで隣に毒舌吐きつつ一緒に寝転がってくれる女の子さえ居ればこのまま、まどろみつつ
「今、死にたいですね」
とでも言えたんでしょうけどね。現実はそこまで用意してくれなかったね。
くだらない事を考えているうちに40分後の邪魔者が到着。
待っていても女の子は来そうに無いので、この列車に乗って大河原駅を後にしました。
そんな訳で大河原駅探訪でした。
実際人気も少なく、舞台探訪を抜きにしてものんびりとした時間を過ごせていい所です。
また先にも書いたとおり、この区間には昔ながらの駅舎が多く残っていますので、合わせて訪れるのも良いですね。
(写真は隣の笠置駅)
おまけ。駅構内の散策をしていた時に見かけたもの。
武田君。
だめだよちゃんと埋めとかないと…