[なるほどここも秘境駅、もたて山駅で降りてみた]
オヒサシブリデス!!
気づけば一ヶ月以上過ぎてました。その間に医者から
「ストレスか何かだと思うけど胃の働きすごく弱ってるよ?」
と言われて絶賛薬服用中だったりしますが、榛名は大丈夫です!
私は知りません!労働が悪いね!
さてそんな病弱自慢は置いときまして、今日はとある秘境駅へ行ってきたときのお話です。
今回のスタートはここ、京阪山科駅から。
…おや?
あら可愛い。
鉄道むすめで、京阪電車運転士として登場する石山ともかさんが、駅入り口でお出迎えしてくれました。
早速可愛がり。
なお駅改札内やゴミ箱にも採用されています。
運転士なのに駅員然とした仕事もしてて、働き者やね。
そして今回利用する切符にも。ひとまずは浜大津に向かい、浜大津で石山坂本線の列車に乗換えます。
あはい、坂本方面です。
って、予期せず来ちゃったよコレ…
今回2度目の乗車でしたが、見れば見るほど「よくOK出たよな…」と思うことしきり。
なおこの中二病列車は近江神宮前止まりでしたので、近江神宮前で途中下車。
そうだね乗りたかっただけだね。
近江神宮前駅。ここにも石山さんが居ました。ホント働き者やで…
なんて事を言っていたら、その鉄道むすめラッピングの列車がやってきましたよ?
京阪大津線のラッピング最新作ですね。
本来の車体色を少しアレンジしたデザインを背景に、11社の鉄道むすめが描かれています。
さっきの中二病列車を見たこともあってか、かなり控えめな印象です。
いや実際には思い切り大きくキャラが描かれてるし全然控えてないんですけどね。慣れって怖いな…
その鉄道むすめ列車は残念ながら反対方向の石山寺行き、と言う事でそのまま見送り。
運行期間は9月末までらしいのでまた今度は乗車の機会を伺いたいものです。
…つか残ってるスタンプラリーも行かないとな(´☋`;)
近江神宮前からは続行の坂本行に乗車してそのまま坂本駅へ。
そしてここにも居た!もう大活躍やな!
京阪坂本駅から坂本ケーブルの坂本駅までは徒歩連絡。
途中日吉大社を横目に、ケーブル坂本駅へ向かいます。
話は少しそれますが、この日吉大社、かの戦艦比叡の艦内神社として奉祀された過去があります。
境内にそんな記述は一切ありませんがソースはNT氏なので間違いない。
という事ですので、提督業とかされている方は寄り道ついでに立ち寄られてみても良いかと。
さてさてさて、前置きが随分と長くなってしまいましたが、いよいよ今回の目的地に向かいます。
今回乗車する坂本ケーブルは、基本的に坂本駅と山頂の延暦寺駅を結ぶケーブルカー。
ちなみに先ほど買ったこの切符を提示すると乗車料金が若干割引されます…が、大事なのは乗車券を買って改札を通る瞬間。
ここで
「モタテヤマエキデオリマス」
の呪文を唱えないと、今回の目的地にはどう頑張ってもたどり着けないのです。
無事に呪文が通じた事を確認して、ケーブルカーに乗車。
この坂本ケーブルはケーブルカーの路線としては日本最長の路線距離を誇り、山間を縫うように登っていきます。
しばらくすると後方に広がる琵琶湖の姿が、かなりの高度を登って来ている事を実感します。
どんどん登って交換地点に到達、そしてさらに登っていきます。
さすが日本最長と言うべきか、他のケーブルカーでは味わえない、変化に富んだ車窓が展開していきます。
…と、その急坂の途中にホームらしき施設が見えてきました。そして
「まもなく、もたて山駅に停車します」
のアナウンスが入り、列車はホームらしき場所で停車。
とことで、今回の目的地、もたて山駅に到着です!
ケーブルカーでは珍しいこの途中駅は、333‰の勾配上にあります。
その為ホームもご覧の有様。
しかもこの急勾配にもかかわらず滑り止めがないので、ホームを移動するのも一苦労。
一応横材は打ってありますが、気休め程度にしかなっていません。
私たちを降ろすと、列車はそそくさと発車して、終着の延暦寺駅へと向かっていきました。
車内に残った乗客が「あの人たち降りちゃったよ!」みたいな目で見てくるのが…これぞ秘境駅探訪の醍醐味ですね。
駅の設備としては割としっかりしており、雨よけの屋根と待合用のベンチも完備。
そして駅時刻表と…インターフォン?
と言うのもこの駅から乗車する場合、このインターフォンをならして、事前に乗車する旨を伝えなければなりません。
そうでない限り、列車は延々と通過してしまうのです。
逆にこの駅で降りたい場合は乗車時に下車したい旨を係員に伝える必要があります。
つまり坂本駅で
「もたて山駅で降ります」
と係員に伝えたのはこの駅で降りるためだった、と言うわけですね。
さてこの駅で降りてみたのは良いものの、ここからどうしたものかと悩んでしまうのが秘境駅探訪時の常。
ですが、このもたて山駅からはちょうど良い探訪スポットがあります。
それがこれ。早速向かってみましょう。
しかし500mとは言っても山道の500mは割と大変。
随所に案内板があるので迷う事はありませんが、結構な運動量になります。
そんな山道をしばらく歩くと、少し開けた場所に出てきます。
ここには見晴台と、景観の説明版が整備されていました。早速ここからの絶景を見てみましょう。
う わ あ ー ! 絶 景 だ ー !
残念ながらどうも我々は20年ほど訪れるのが遅かったようです。
うっそうと生い茂る木々。大自然の力を前にして、私たちはただ立ちすくむしかありませんでした。
気を取り直してこの広場を後にします。そしてしばらく歩くと…
ありました、紀貫之の墓です。
RPGとかなら絶対何か重要なアイテムでも落ちてそうな雰囲気の中に、紀貫之の墓はありました。
またこの場所にはこんな石碑も。
「海軍大将」の文字が見えたのでそれこそ戦艦比叡に関わる物かと思いましたが、明治時代に建立されたものでした。
で、ここまで来たは良いものの、またこの先どうするかと言う話になりまして。
結局そのまま下山する事を選択。もたて山駅に戻ることなく、この地を後にしたのでした。
しかしこの下山の道も中々ハードでしてね…自分の装備や足腰を十分考慮しないとちょっと大変な事になるかも。
自信が無い場合はおとなしく戻ってインターフォンを鳴らす事をお勧めします。
とことで前置きが大部分を占めてしまいましたが、もたて山駅探訪のお話でした。