[この駅に駅貼りポスターが無いなんて思わなかったのん]
最近はアニメや漫画とのタイアップで駅貼りポスターが配置される事が度々あります。
今日から「のんのんびより りぴーと」のオリジナルポスターを100駅で貼り出すのん!どんなポスターか、ウチも早く見てみたいん! http://t.co/nAFgLMR0gR #なのん
— 「のんのんびより」公式PRツイッター (@nonnontv) 2015, 6月 28
そしてこの月末月初もこんな企画がおこなわれたのんな。
こうなると全部は無理でもちょっとは見に行きたくなるのが悲しいサガと言いますか…
まあ100駅に貼り出されるんだからどっか適当な駅に行けば見られるだろうと思い、出掛けてきました。
知和駅に。
2巻の帯に使われたり、漫画の話中にも登場するこの駅にポスターが無いわけがないのんな!
いやまあ結論から言うと無かったのですが。
ついでに言うと次の列車も無い。
そして列車が去り、人の気配も無くなりました。
仕方ないので押さえるものを押さえにかかってみたり。
中腰で結構頑張って撮ったつもりだったけど、もっとローアングルだったね…
とことでこっからは駅ポスター探し兼舞台探訪から、秘境駅探訪に切り替え。
駅舎は昭和6年開業時からのものがそのまま使われています。
駅舎内の様子。
有人から無人となった駅というのは大抵きっぷ売り場が板張りで封じ込められたりするものですが、
知和駅は売り場だった所が現在も集会所のような使われ方をされているおかげか、板張り処置はされずに残っています。
駅員配置駅とまでは言えなくとも、簡易委託駅ですと言われたら普通に納得しそうな佇まい。
こうして見ると山間の小駅、とは言うには割と大きく見える駅舎。
駅員配置時にはそれなりに賑わいもあったように思えます。
…
さてしかし、正直ここで3時間潰そうと言うのはなかなか厳しい。
こうなった時はとりあえず地図を確認してですね
5kmほど離れた次駅、美作河井駅に歩いて向かうわけですね。
知和駅から美作河合駅までを徒歩で進む場合は、岡山県道6号線に沿って向かうことになります。
所々に見所があったりして意外と飽きずに進めました。
特に目立つのが美作河井駅に近づいて来た時に現れる松ボウキ橋梁。
周囲に余計な障害物もないし、撮影スポットとして良好なんでしょうね。列車来ないけど…
その松ボウキ橋梁を過ぎると、程なく美作河井駅の案内が出てきます。
矢印のほうを見ると確かに駅舎らしき建物が。
…と、その道の途中で「美作河井転車台」なる案内板が。気になりますね。
何が気になるって矢印の指す方向に道が見当たらないんですよね。
ここは下の暗渠を抜けるのが正解でした。中々難易度高いで…
だけどこの後も半ば道なき道を進まされたのは大誤算だよね。
所々看板は出てくるので多分間違ってない…と思うんだ。思うんだけどこれは不安すぎる。
あった!良かった!…本当に良かった!
とことでこちらが美作河井駅横にて保存されている転車台です。昔はラッセル車の方向転換に使われていたそう。
その案内板の下には近代化産業遺産のプレートが。
うーん、物自体は綺麗に保存してある上に近代化産業遺産の指定まで受けてるなら、ここに至るまでの道をもう少し整備して欲しい…
もっともホームと転車台の位置関係がこの通りなので、大多数の人はホーム側から線路渡って見に行ってそう。
あまり褒められた事じゃないけどね…
そんな事で、少し寄り道もしましたが無事に美作河井駅に到着。
先程の知和駅と同日に利用開始となった駅舎、中の様子も知和駅と似通っています。
こちらも板張り等の処置はされず、売り場側も何らかの用途で利用されている様子です。
駅構内の様子。
転車台が配置されていた事からも分かるように、その昔はそれなりの規模であった事が窺い知れます。
しかし現在は一面一線の棒線駅になってしまいました。
その昔は急行『砂丘』のタブレット交換なども見られたこの駅。
今では単行の気動車が行きかう山間の秘境駅、と言った面持ちです。
駅に着いてから30分ほどで、3時間待ち焦がれた智頭方面へ向かう列車がやってきました。
これに乗り遅れるとまた2時間待ちになるので、いそいそと乗車。そのまま智頭へと抜けたのでした。
さて今回は因美線の2駅を訪れてみましたが、両方とも駅舎の状態も良いですし良い雰囲気の駅でした。
中国地方のローカル線はまだまだこうした駅が数多く残っているようなので、折を見て訪れていってみたいものです。
…
で、結局何しに行ったんだっけか。
そうだねのんのんびよりの駅ポスターを見に行ったんだったね。
頑張って遠出しなくても、家から最寄路線の福知山線で貼り出されてたのを見ることが出来たよね。
もしかして…福知山線って、因美線より田舎路線なのん?