[来るクルクモル]
なんと約1週間ぶりの更新ですが、いかがお過ごしでしょうか。
皆様ご承知の通り年末という事で、今回は1年のご挨拶と年末の予定をお伝えしたく思います。
そのついでという訳でも無いですが、一つネタも出来ましたのでまずはそのお話を。
場所は京都鉄道博物館。結局今年は3回行ったんだっけかな。
クリスマスシーズンという事で、常設展示の各車両もクリスマス仕様になっていました。
さて、この京都鉄道博物館はこれら常設展示車両の他、期間限定で現役車両の展示が行われます。
□回送列車 -out of service- » Blog Archive » 私の恋人は展示車両よ
その一例。
新型車両からベテランの車両まで偏りなく展示されるので、気になって仕方がない車両が来る事もしばしばです。
そしてまた、今回も気になって仕方がない車両がやって来たので、こうして訪れた訳ですね。
それでは早速ですが、その気になって仕方がない車両をご紹介しましょう。
正面から見れば普通の事業用車。
しかしアングルを変えると…トラック?
車両記号にも普段お目にかからない「ル」の文字が。「ル」とは一体?
正解は配るの「ル」!
とことで。今回京都鉄道博物館にやって来たのは、配給車の「クル144形・クモル145形」です。
この車両の特徴は、何と言ってもこの形。
先ほども触れた通り、まるでトラックの様な形状になっています。
では後ろの荷台には何を乗せるのか?という疑問は今回の展示で解決。
車輪やパンタグラフ等を乗せられるようになっているんですね。
これら部品を乗せて各工場へ“配給する”役目を負う事から、この車両には配給車という種別が充てられています。
しかしながらこの配給の仕事は、時代の流れと共にトラック輸送へと転換されました。
その為JR移行時は数編成いたこの車両も、今では今回展示されたこの編成が残るのみとなっています。
そしてこの編成も、最近では配給業務に就くことはほぼ無くなりました(今回は展示のため、荷台に荷物を載せています)。
現在は様々な車両との連結に対応できる双頭型連結器へ連結器を換装した上、専ら車両区等での入替業務に就いています。
そうした現状から中々お目にかかれない同車両、今回の展示ではじっくり観察できる、またとない機会になりました。
乗務員室の雰囲気も捉えられました。
電動機がある加減で、左のクル144形と右のクモル145形では乗務員室扉の位置が違うんですね。
乗務員室後方部分。事業用と言うだけあって、屋根は化粧張りなども無くむき出しになっています。
さてこの車両、完全新造車として作られた訳ではなく、とある車両からの改造で作られています。
その車両というのが、なんと101系。現在JR西でも置換が進む103系よりも、さらに1世代前の車両です。
しかも比較的初期に製造された車両からの改造であった為、クモル145形はまもなく還暦を迎えようとしています。
それが証拠に残るのは車両後部の銘板。はっきりと「川崎車両 昭和33年」の文字が見て取れます。
本来の用途で使われる機会は激減している上、還暦間際とあっては今後の去就が気になるこの車両。
一応現状としては3年程前に全般検査を受けており、当面は現役で居るだろうとの事でした。
では最後にここでしか撮れない構図で一枚。
クモル145形と、後ろに見える展示車両の101系を1枚に収めてみました。
こうして見ると顔がそっくりで、なるほど101系からの改造で作られたんだなあと言うのが分かります。
とことで、京都鉄道博物館で展示されたクル144形・クモル145形を見に行ってきたお話でした。
普段近くで見られない車両なので、今回の展示はまたとない貴重な機会ですね。
なおこの展示は今月26日まで行われています。興味のある方はこの機会に是非!
と言ったところで。
今年は活動の内容的にお船の話題が多くなったのですが、最後は鉄道の話題で〆られたので満足。
来年もこんな感じでやっていくかな…?
転職した事もあって色々やろうとしてたけどね、そこまであれこれ出来なかったね。
思ったより夜型の生活になっちゃったしなあ。
ともあれ来年もよろしくお願いします。一応年末は29日と30日は上京してる気がします。
31日?そうだね仕事頑張ろうね。
詳しくはまたTwitterで書くと思うのでよろしくお願いします。それではまた来年!
[参考リンク]
□京都鉄道博物館
□京都鉄道博物館 配給車「クル144・クモル145」を特別展示:JR西日本