[オレンジフェリーに乗ったら旅客が私1人だった時の話(前編)]
気が付いたら1月も半分ですが、今年もよろしくお願いします。
年末年始は何をしてたかと言いますと、まずコミケに行こうとかしてましたよね。
その道中で人生初の駅寝を体験したり、東京まで行くはずの夜行が新大阪止まりになったりしてたような気がします。
いや…気がするんだけど、未だこの出来事上手く消化できてないんですよね(笑)
下手すりゃこの出来事でそれこそ本とか作れるんじゃないかとか。
でまあコミケ自体は無事に参加しまして年明け。
今までは元日に『しまかぜ』に乗って新年会としゃれこんでいたのですが、今年は都合がつかず…
その代わりではないですが姫路城に行きました。
問:「姫路城に何をしに行ったんです?」
答:「オタサーの姫を探しに」
また一つ、まともな目で見られなくなった構造物が増えました。
この調子だと何を見ても眼鏡っ娘の残滓を感じようとする日も近い。
と言ったところで年末年始はこんな感じでしたが、今回の話は少し時間をさかのぼります。
そう、あれは夏の甲子園決勝、花咲徳栄が悲願の初優勝を決めた日…
え?そうだね時間さかのぼり過ぎだね。
とは言えこの時の出来事は結構衝撃的でして、まあいつ書いても大丈夫だろうと思ってたんですよ。
思ってたら今になったんですけどね。
『衝撃的』とは言ってみましたが、この日の行動としては夜にフェリーに乗って四国に渡っただけ。
では何が衝撃的だったかと言うと
このフェリー、私以外の旅客が居なかったんですよ。
事の始まりは、18きっぷの消化がてらに四国へ行こうとした所から。
瀬戸大橋経由は今から行くと向こうで宿を取る必要がある。かと言ってジャンボフェリーも毎度乗っているので芸がない…
と言ったところで、見つけたのがオレンジフェリー。大阪南港から愛媛の東予港を結ぶフェリーですね。
このフェリーの出航時間が22時。
現在地が甲子園とは言え、夜に少し用事があったのでそれを踏まえると若干ドタバタしそうな予感。あと正直南港遠い。
ただこのオレンジフェリー、サイトをよく見るともう一つ航路があるんですよね。
それが神戸の六甲アイランドと愛媛の新居浜東港を結ぶ航路で、こちらの出航時間は日付変わって深夜1時10分。
場所も近いし時間は遅い…もうこれは決まりですね。
とことで早速予約する為にお電話です。
私「すみません、今日の神戸便空いてますか?」
窓口「神戸ですか?大阪じゃなくて?」
私「そうです」
窓口「えー、空いてますよ。ご利用はトラック?自家用車?」
私「いや車じゃなくて歩きなんですけど…」
窓口「歩いてこられますか!歩きねえ…分かりました」
窓口「予約……は別に取らなくても直接窓口での購入で大丈夫だと思いますけど、とりあえず予約されます?」
私「え、あはいお願いします」
なんか引っかかる。
いや応対自体はなんら不快ではありませんでしたが、なんか引っかかる。
確かにこの神戸便には
>おれんじホープはカジュアルフェリー(貨物・トラックがメインのフェリー)です。
と但し書きはされていたのですが、そうは言っても多少は旅客利用もあるだろうに…
気になるところではありましたが、とにかく予約完了。
そして夜になり、出航場所の六甲アイランドへ向かいます。
フェリーターミナルの最寄り駅は六甲ライナーのアイランド北口駅。
このフェリーターミナルは他にもさんふらわあや阪九フェリーが発着しており、駅からは連絡バスが運行されています。
……おわかりいただけただろうか。
そうだねオレンジフェリーの連絡バスは存在して無いね。
とことで大人しく徒歩で向かいます。
これは想像以上に利用者が少ないのか?と言う若干失礼な期待が膨らんだ勢いで道中は特に苦でもなかったのですが
冷静に考えると深夜にこの道のりを20分程歩くとか、ちょっと事案めいたものを感じなくも無いですね。
ともあれフェリーターミナルに到着。ちゃんと新居浜行きの案内もあって一安心……
って、乗船券買うところはどこなんです?
見渡す限りトラック。奥にフェリーは見えてますが、とてもじゃないけど人が立ち入れる余地がない。
これはどうしたものか…
と思ったら横に立ってたプレハブ小屋が待合室でした。完全にトラックの群れに圧倒されてましたね。
そして待合室に入るやいなや
事務員「どうぞこちらへ」
とほぼノータイムでお呼び出し。そのまま窓口へ向かうと…
既に乗船券が出来上がってるじゃ無いですか。
そして本人確認もそこそこに発券。ここでいよいよ気付きましたね。
私(ああ、これ歩きで乗船するの僕一人や)
その辺りまで気が付いたのは良いのですが、さらにもう一つ気になったことが。
待合室から外を見るとトラック・トレーラーの行列。
フェリーターミナルと言うよりかは、コンテナ埠頭と言った雰囲気ですよね。
で、この状況、歩いて乗船できそうな気が全くしないんですけど一体どうするんです?
とことで、ちょっと間延びしたので後編に続きますよ。