[国鉄有馬線探索記・新道場編]
そんなはすじゃなかった。
盆休み緊急企画です。いやもうお彼岸が近づいていますけどね。
事の顛末は前回をご覧ください。
降り立ったのは神戸電鉄の神鉄道場駅。
普段なら立ち寄ることもない駅なんですけどね、天気不良にも拘わらず早起きした手前
「このまま帰るのも癪だな」
と言う一心で、ここからとある探索をする事にしました。
それがこちら。「国鉄有馬線」です。
隣を走る神戸電鉄にお株を奪われ、最後は当時の世情に巻き込まれて休止となった同路線。
70年以上たった現在、その痕跡はよくよく探さないと分からない程度に……
いや、この辺明らかになんか走ってたでしょ。
気分が乗ってきました。今回はこの調子で、国鉄有馬線の線路跡をたどってみますよ。
先ほどの案内看板が立つ地点には、この様に橋が架かっております。
しかしこの下は川が流れている訳でもなく、謎の掘割が走っていますね。
この掘割こそが国鉄有馬線の線路跡です。石積みの擁壁がまだしっかり残っています。
しばらく歩くと線路跡と道が交差する部分がありまして、ここからの光景だと往時のイメージがしやすいかも。
その交差部分から、有馬方を向くとこんな感じ。
線路跡らしき砂利道が川の方へ向かって伸びています。
この道自体は途中藪漕ぎになるので迂回します。
川との交差地点に差し掛かると再び開けます。とことで線路跡から川に向かって一枚。
この先で線路は有馬川の支流を橋で渡り、新道場駅へと至ります。
橋が架かっていた部分。
なんと対岸には橋脚が未だに残っています。
対岸に回り込み、三田方を向いて一枚。先ほど居た側に橋の痕跡は見当たりません。
むしろこの橋脚が現在も残っている事に驚くべきでしょうか。
同地点から有馬方を向くとこんな感じ。この辺りの線路跡は、生活道路に転用されています。
新道場駅があったのもこの辺り。
見れば宅地とは反対側に謎の空き地があったりして、この辺りが駅跡かな?とか勝手に推測してみたり。
ちなみに新道場と言う駅名は、最寄りのバス停にしっかりと受け継がれていたりします。
これも個人的には思わぬ発見でした。
線路跡の探索に戻りまして。
先ほどの生活道路転用部を過ぎても、しばらくはご覧の様に盛り土が残っています。
70年以上たった今でも、こうして目星を付けて行くと結構追いかける事が出来るんですね。
しかしその盛り土も、県道38号線との交点でぷっつりと途絶えます。
この先は開発が進んでおり、線路跡を辿るのは困難な区間がしばらく続くようです。
とことで、神鉄道場駅の方まで戻ってきました。
少し通り過ぎて、反対側(三田方)の様子も見てみる事にします。
おおう。謎の空き地が。
こちら側もそれとわかる跡がはっきりと残っていました。
普段通ることがあっても意識してないと気づかんもんなんやな……
この線路跡は、国道176号と交わる辺りで途絶えます。
国鉄有馬線自体はこの先塩田駅、そして起点の三田駅へと至ります。
実は以前に塩田駅付近も探索したのですが、その時はあまり線路跡らしきものは見当たりませんでした。
ただ、“国鉄有馬線”三田駅のホームは未だ残っていたり。……この記事の為に写真撮っといて良かったで(適当
まあ現役の設備ですし、残っていてもおかしくはないと言った所かもしれませんが。
その点で言えば、今回の探索は色々発見がありましたね。灯台下暗しとはまさにこの事か。
きっかけがきっかけですし、適当に見回して帰ろうかと思ったのですが……気づけば汗だくになるまで歩き回りました。
まあ国鉄有馬線の存在自体は以前から気になっていましたし、今回はちょうど良い機会だったのかもしれませんね。
とことで、国鉄有馬線探索記・新道場編でした。
さあそれはそれとして、メモリアルトレインのリベンジを考えないと……