前回の予告通り(?)なんと続き物です。に引き続き今回も『銀河』の話をしていきますよ。
2月下旬の話。
私は3月9日に控えた名古屋シティマラソンに向けて、追い切りを行っておりました。
何故か山口市内で。
いや、たまには走った後に温泉とか行きたいなと思ってね。
色々検討していた結果、湯田温泉まで辿り着いておりました。
良いお湯でございました。シャワー壊れてたけど。
で、今日の目標は達成したのであとは帰るだけ。
時間的にさっさと新幹線で帰る事も可能ではあるのですが、この時は珍しく2連休だったんですよ。
そうなるとこう……何というかスッと帰るのももったいなあと思いながら、グダグダと在来線に乗っていました。
こんな時に夜行列車とかがあると選択肢も広がるのですが、もはや絶滅危惧種。そう都合よく行くわけ
なんか『銀河』おるやんけ!
これ絶対夜行やろ!!よっしゃちょっと乗ったろ!!!
と言った所で今回は『銀河』、もとい『WEST EXPRESS 銀河』の乗車記をお送りします。
まずもって、当然ながら先ほどまでの流れはとんだ茶番です。
目的地も、なんなら連休の取得もこの列車の指定席を取ってから決めました。
そう、この手の列車に関してまず最初に気になるのは、指定席の取りやすさだと思います。
一日何本も走っている列車とは違いますからね。
本数の少ない列車となると、一昔前なら一か月前の10時に窓口で待機して確保するイメージがありましたが
いまならネットで取れるので、10時前にスマホを握りしめる事になるのが通常です。
しかしここでWESTER会員の方に朗報。なんと一か月と一週間前から申込の予約が出来ます。
これなら一か月前の10時に待ち構えずとも、指定席争奪戦に参加できるんですね!さあみんなもWESTER会員に!!
□WEST EXPRESS 銀河(購入方法):JRおでかけネット
まあそれでも争奪戦に負けて「予約できませんでした」ってメールが来るんですが。
実のところ今回、旅程が一週間ずれました。
初めはファーストシートだけを予約しに行って、普通に抽選漏れしたんですよね。
そこで一週間後の列車でもう一度、ファーストシートとクシェットを同時に抑えにかかった結果
このように見事クシェットを取ることが出来たという次第です。
なおファーストシートは2連続で抽選漏れ。各座席の座席数と人気具合によって取れる確率は大きく変わるようです。
あと私の場合平日便だったので、その辺りもご留意ください。
多分土日が噛む便だともっと厳しい気がします。
それでも「○か月先まで満席です!!」って言う列車と比べれば、だいぶマシな部類じゃないでしょうか。
一応工夫すればそこまで苦もなく確保は出来ましたからね。
さて文字ばかり打つのも疲れてきたので、ここからは写真でゴリ押していきますよ。
まず、始発駅の下関駅で出発を待つ『WEST EXPRESS 銀河』です。
なんだかんだで種車は117系なので、こうして他の新型車両と並ぶと……いや新型車両どこ……?
ヘッドマーク。新しくなった『銀河』は見事特急列車となったので、ちゃんとヘッドマークも取り付けられました。
私もちゃんと成長したので、発車案内標もバチコリです。
下関で見る京都行、往年のブルートレインの様でテンションが上がりますね。
側面ロゴなど。ブルートレインを意識した青色が良いですね。
乗車してまずデッキ、というかこの広さはエントランスですね。
もともとデッキの無い車種ですし乗降ドアも車両端では無いのですが、それを逆手にとって贅沢な空間を作っていますね。
今回座席をとったクシェットの様子です。
見ての通り、『銀河』でのスタンダードだった開放B寝台とほぼ同じ構造です。
少し違うのは窓が上段まで来ているので、上段になっても外の風景が見られることですね。
ちなみにいかにも寝台っぽいクシェットですが、据付の装備は枕カバーとタオルケットのみです。
よって座席としてはノビノビ座席などと同様、寝台席ではなく普通の指定席となっています。
タオルケットを広げてみた所。正直寝るには心もとないです。寒い日は厳しいかなと思います。
そんなこともあろうかと
ご用意しました!
これで保温もバッチリ、快眠確約ですね!!
……
いやまあ実際には空調が効いていて必要はなかったですね。あとこれまぶしい。
座席の様子も分かったので他の車両に探検です。まずは隣の4号車から。
4号車は丸々フリースペースでして、ここで沿線の特産品などの販売があります。
今回は萩のお酒を販売していました。
そして気が付いたら駆けつけ三杯の試飲を食らわされ、手元には購入したお酒が!!
乗車して10分足らずの出来事。でもオマケで銀河の旗をもらえたので満足です。
先頭車に移り、あらかじめ買い込んだパック寿司で夕食。
先頭6号車は個室メインなので静か。運転室付近がフリースペースとなっています。
逆側の1号車はファーストシートで、グリーン券がないと立入りすら禁止なので要注意です。
立ち戻って3号車の様子。こちらは半室が座席指定席で、あと半室がフリースペース。
それとデッキ付近には家族連れ用のファミリーキャビン席があります。
そのファミリーキャビン席が空席だったのはちょっと意外。
この様子だと闇雲に抑えに行けばどこかしら座席は取れる……のか?
あとはそのもう一つ隣りの2号車ですが、ここはぼぼ女性専用車なので割愛。
以上6両編成で、列車は一路京都へと向かいます。
柳井に着く22時頃で車掌のアナウンスは終了。
車内の一部も少し暗くなり、いよいよ夜行列車然とした雰囲気が高まってきます。
その柳井を含めた中国地区の停車駅では割と長時間停車も多く、都度写真を取る機会もありました。
久し振りに夜汽車の雰囲気が堪能できて良かったですね。
そうこうするうちに夜も深まってきました。
装備は心もとないとは言えど折角寝られる席がある訳ですし、そろそろ寝る体制になりましょうかね。
いくら寝られる席が出来たと言っても117は何処まで行っても117なので、583でも得られない騒々しさがある pic.twitter.com/sCYLQ2gEeH
— 三和たつゆき (@tatsuyuki) February 27, 2025
うーんこれは懐かしのサンライナー、というかもはや新快速!!
そら種車は117系だし、中間車は全部モハなんだからそういう騒々しさにもなるよってなもんです。
この点は前身の『銀河』を見習ってほし……いやこのモーター音がまた良いのか……?
結局寝てるのか寝てないのか分からないままの状態で、山陽本線をトウシンします◎
久し振りの夜行列車、特別な一夜と考えればこんな感じでも良かったのかもしれませんけどね。
などという感想を抱くうちに、気が付いたら姫路に着いていました。
なんだかんだで少しは寝てましたね。
しかし時刻はこの時点で4時前。終点京都には7時前到着なのでここから3時間も掛かる……?
と思ったら大久保駅で時間調整をしました。なるほどですね。
その後明石海峡大橋が見えるタイミングで車掌アナウンスが再開。程なくして神戸駅に停車します。
この『神戸駅に停車』ってのも、昔ながらの夜行列車を再現していて良いですね。
その後は三ノ宮、大阪の順に停車。日も明るくなってきましたし、最後はラウンジで過ごしてみますかね。
と、ラウンジに戻ってまず目についたのは各車掌区お手製の記念乗車証。
旅の記念にもなりますし、なによりこの『WEST EXPRESS 銀河』を気にかけてくれているのが伝わってきて嬉しい。
新大阪も過ぎ、列車は終点の京都へ。
出発から約12時間、列車は終点の京都に到着です。
そんな訳で途中から駆け足気味になりましたが、『WEST EXPRESS 銀河』に乗った時のお話でした。
山陰本線の列車と並ぶ『WEST EXPRESS 銀河』。
下関駅でも感じた事ですが、元が117系という事もあって素朴な印象があります。
間違いなく特別な列車だとは思うのですが、親しみやすさも持ち合わせているという感じですかね。
実際、最近JR各社で走っている豪華寝台特急に比べて切符の取りやすさも段違いですよね。
争奪戦はあれど、通常の予約サイトで取れる時点でかなり敷居が低いと思います。
その上で夜行列車の良さを存分に伝えてくれる列車ですね。
やっぱりね、夜行列車っていつまでも憧れなんですよ。
今だと『サンライズ』くらいですけど、こうして夜行列車の良さを伝えてくれる列車が走ってくれるのは嬉しいものです。
まあモーター含めた走行音は本当に往年の新快速を彷彿とさせてくれるので、寝られるのかと言われると……ですが。
そこは“特別な一夜”という事で一つ。
あと単純に、
「やっぱ夜行列車があると旅行するときの行動範囲が広がるなあ!」
って思いました。
ですからこういう感じの列車……もうちょっと増やしたりしません?
とことで、今回は『WEST EXPRESS 銀河』に乗った時のお話でした。