皆様舞鶴には行きましたか?
個人的にはもう少しアングラ寄りでないオープンなイベントだったら良かったのになと思わなくもないのですが
まあ色々あったし、今は致し方なしといった所でしょうか。
なにはさておき、今日は槇山砲台跡散策後の話しをしようと思います。
ここでは分かりやすいようGoogleマップを使います。
槇山砲台跡の近くに、もう一つ砲台跡として「金岬砲台跡」の表記があります。
しかし槇山砲台跡へ向かう道は明確に記されている一方で、金岬砲台跡に至る道はどれだけ拡大しても表示されません。
一時は神崎側から海沿い経由のアプローチも考えましたが、ここで前回使った地図をもう一度よく見てみます。
出典:国土地理院Webサイト(一部加工)
スタート地点から赤ルートを通り、現在地は緑のポイントです。
もうお分かりですね。
地図をたどれば往路の途中に金岬砲台跡へと続くであろう分岐(青ルート)があるはずです。
しかし行きがけにそれらしき道を目にした覚えがなくて困る。ひとまずは分岐点と思われる場所まで引き返してみました。
いや分かるか!
あらかじめ場所を特定して戻ってきたからこそ気が付きましたが、左側の倒木の奥に何やら道らしきものがあります。
どうやらこの道のようです。
ともあれ手掛かりは見つけました。意を決して、倒木の先にある道へと歩を進めていきましょう。
あらためて、倒木の地点からスタートです。
よく見ると配置的にこれは倒木というより、車止めの代わりと見受けられます。
確かさっきの地図だと、途中から破線の道なんですよね。
前回もちらっと触れたような気がしますが破線の道って大体ろくでもないので、冒頭から不安がよぎります。
いずれにせよ歩いて向かうしかなさそう。ここまで連れてきたクロスカブ君とはしばしの別行動です。 万一遭難した時にはちょうどいい目印になるやろ。
ちなみにここからは動画を回していたのでいっそ動画で紹介しようかと思ったのですが
編集していて気持ち悪くなるレベルで虫がカメラに集っていたので止めておきます。キャプチャで失礼。

一つ目の曲がり角を曲がって、1分ほど歩いた地点です。無理です。
少なくとも乗り物は自転車でも厳しいでしょう。一応ここはまだ実線区間なのですが……先が思いやられます。

とか言ってると、たまに自分が道だったことを思い出したような区間もあり。
ただ基本的には倒木と落石のオンパレードです。足元と頭上に注意。

そしてどんどん奥へ進むにつれ、倒木の激しい区間が増えてきました。 なんとか搔い潜りつつ進んでいたのですが……
……?
これはいわゆる一つの「道が無い」という状態ではないでしょうか?
わずか十数メートルの範囲とはいえ、道が無いは聞いていないんですよね。
正直に言うとある程度下調べはしていたのですが、ここまで崩落している区間があるとは思いもよらず。
加えて地理院地図にもちゃんと道があるとなって……ああ破線かここ……
さて困りました。いやもう引き返せば良いのですが、困りました。私はこの先に行きたいのです。
下調べ時点では確かに砲台跡へ到達している人もいたので、とにかく何らかの方法があるのだろうと考えました。
と、よく見たらロープが見えます。
これです、これで完全にここの踏破方法が分かりました。
つまりこのロープを掴みながら横移動すれば、向こうまで到達するという寸法です!
かくなる上はロープを掴んでそっと足を踏み出し……
……なんか違和感が。
幸い一段下の平場のようなところに足はついたものの、体勢はほぼロープにぶら下がった状態。
しかも身長の半分ほどの段差を降りてしまったので、もう後戻りも出来ません。
とにかく、ここからは慎重に慎重を重ねた横歩きで
なんとかこの難所を踏破しました……
どうやらこの区間、数年前まではギリギリ歩ける道幅があり、先ほどのロープは手すり代わりとして存在していたようです。
ところが現在はさらに崩落が進み、もはやロープだけが宙に浮いている状態。
そう、はっきり言ってロープは使い物にならないどころか、もはや罠です。
この地点をパスする一番現実的な方法は山側の斜面を大きく迂回する形、いわゆる「高巻き」でしょう。
⚠自分は行っておいてなんだと言われそうですが、一歩間違えれば大変なことになっていたと思うので警告しておきます。
⚠また当然ながら高巻きも登山が出来る装備と経験が必要です。無謀な進入はお勧めしません。
恐らく一番の難所であろう箇所を超えたとたん、妙におとなしくなりました。
倒木の多さは相変わらずでしたが、そこまで苦労することもなく先へと進みます。
とはいえ、先ほどの一件でこちらもすっかり疲弊しています。
これは奥に見える小高い丘を建造物と誤認し、テンションが上がっている場面です。
そこから先もしばらく歩きます。同じような景色でつらい。
これは奥に少し変わった色の木が見えてダダ下がりしていたテンションが少し持ち直したとこ
いや門柱だこれ!!
金岬砲台:
日露戦争前に作られ、太平洋戦争以前に廃止されるという流れは槇山砲台と同じ。
ただこちらは太平洋戦争時に再度活用されることはなく、廃止後の兵装は他の砲台へ転用されています。
廃止後は今日までほぼ手付かずで放置されており、広範囲にわたって遺構が残されています。
太平洋戦争以前の戦争遺跡が鮮明に残されている貴重な場所と言えるでしょう。
門柱を通ってからの光景はなかなかのものです。そこかしこに何らかの残骸を見ることが出来ます。


残念ながら私にはこの辺りの構造を語る専門知識がないので仔細はお伝え出来ませんが
とにかくありとあらゆる設備がそのまま残っているように見えます。
この辺りは特にはっきりと遺構が残っていたので、何枚も写真を撮っています。
なお後で軽く確認したら「厠」となっていて横転。これじゃただの便所激写オジサンだよ。
いわゆる掩蔽部と呼ばれる個所は、今なお往時の姿を留めています。

しかも当時からの遺留品が残っていることにまた驚きます。
ただしビンはよく見渡すと随所に転がっており、当時の日常的なごみ捨ての実態が何となく分かってきますね。
ここが砲座でしょうか。この辺りまでで一通り見終えたかなと思いきや


どうやらそんなこともなさそうで。周囲にはまだまだなにがしかの遺構を見ることが出来ます。
廃止された時から本当にほぼ手付かずの状態なんでしょうね。
さすればこのまま全容把握と行きたいところでしたが、どうにも道中での消耗が心身ともに堪えていまして。
加えてこの後の予定もあったことから、今回の探索はここまででやむなしです。
「また次回リベンジするで!」と言いたいのですが、あの道中をもう一度と言われると少し困るところでもあり。
あ、復路では例の崩落区間をしっかり高巻きで迂回しています。最初からこうすれば良かったんだ!
ちなみにこの金岬砲台跡も日本遺産の構成文化財の一つとしているみたいなんですよね。
という事で、ちょっと道を直しておいてもらえませんか……?
とことで無事クロスカブと再会し、帰路につきました。
カブの所に戻って一息ついたとき、激しく喉が渇いていることに気づきましてね。
それだけ今回の探索が衝撃的だったんだろうと思います。
予測不能な場所に入る時は何があっても対応できる準備を怠らない事。
その教訓を胸に、今回のお話は終わりにしておきます。