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山奥へ向かう途中で有田川町の鉄道公園に寄り道してみた

前回からお話している『山奥で同人誌即売会』の会場へ向かうには車一択だった訳ですが
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何故か我々は途中で鉄道に乗りました。
しかも方向幕は何故か兵庫県の粟生~北条町。果たしていったいこれは?

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と言った所で、今回は道中『有田川町鉄道記念公園』に寄り道した時の話です。

 

 

 

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阪神高速の泉大津PAからスタート。
神戸から和歌山方面へ向かうとちょうどこの辺りで休憩する事になりますね。

当日は天気が心配だったのですが予想外に好天。これも日ごろの行いがなせる業です。シランケド。

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泉大津PAからさらに1時間ほど高速を走り、和歌山県道22号へ。
程なくして鉄道公園の案内が見えてきます。

 

 

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有田川鉄道公園に到着。

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川沿いの方を見ると普通の公園に見えますが、対面にはしっかりと鉄道車両が鎮座。
ここには有田鉄道廃線時に所属していた車両を初めとして、10両ほどの車両が展示保存されています。

なかでも案内の写真にも載っているキハ58003、ハイモ180-101の元有田鉄道車、
加えて北条鉄道から紀州鉄道、そしてこの鉄道公園へと渡り歩いたレールバス1両は現在も乗車が可能。

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しかもいずれも動態保存なので、公園内に敷かれた約500mの線路を乗車体験として乗る事が出来ます。
今回、公園に到着した時間がちょうど13時前だったこともあり、ありがたく乗らせてもらう事にしました。

 

 

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今日の担当は北条鉄道→紀州鉄道と渡り歩いたレールバス。こちらサイドは北条鉄道時代の方向幕ですね。

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一方で反対側の方向幕は紀州鉄道時代のもの。さて、結局この車両の形式はどう呼ぶのが適切なんだ……?

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その答えは多分これ。塗装も北条鉄道時代のものですし、今回はフラワ1985-2としましょう。
横にキテツ1がぼんやり浮かんでいるのは気にしない事にします。

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いま止まっている場所は交流館前と名付けられた特設の駅。
ここから乗車し、一旦公園側へ走った後に折り返して金屋口へ向かい、そこからまたここまで戻ってくる事になります。

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乗車賃は200円、硬券を模したチケットに鋏を入れてもらって乗車します。

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車内の様子。取り付けてある銘板はフラワ1985-2ですが、運転席にはハイモ180-101の銘板もありました。

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車内にはなんか色々あってざっくばらんな感じ。それでは出発です!

 

 

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まず一旦は公園側へ走行します。

と言ってもこちら側にホームなどの設備は一切ないので、運転士さんの小話を一通り聞いてすぐに折り返します。
実質ここからが本番。

運転台を移動して、今度は金屋口に向かって出発です。

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交流館前を通過し、しばらくして見えてくるのは他の動態保存車が居る車庫。
パッと見ですが、保存状態もかなり良好に見えました。

実はこのフラワ1985も含め、この乗車体験に使われている車両は全て一度自走不能になっているんですよね。

その後、さすがに最古参のキハ58003は今も機関車牽引での運行だそうですが、
あと残りのハイモ180、フラワ1985は修復されて現在自走可能に。保存活動に対する熱心さが伺えます。

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そうこう言ってるうちに金屋口へ到着。保線用のモーターカーがお出迎えです。

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金屋口駅。かつては有田鉄道の終着駅でした。
廃線となり鉄道公園へと変わってからも、駅設備をほぼ残したまま乗車体験の終端点として利用されています。

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ここで乗客は一旦下車。しばらくは駅周辺の散策タイムとなります。

 

 

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駅舎内に保存されているのは往時をしのぶ貴重なアレコレ。
そこかしこにミカンの絵が出てきますが、そもそも特産の有田みかんを運ぶために出来た鉄道なのでさもありなんです。

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駅舎の様子も廃線当時ほぼそのまま。但し所有者名義はしっかり鉄道公園となっていますね。

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して、駅舎の隣には現在も有田鉄道の本社ビルがあります。
戦後にバス事業を始めており、鉄道路線無き後はバス事業者として会社は運営されています。

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バス・タクシーを擁する有田鉄道の駐車場。ガイドさん曰く元々某スーパーの駐車場だったそう。

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某スーパー……いったいどこのOークワなんだ……

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なおこの空き地がスーパーオークワの跡地だそう。
しかしまあ、しっかり駅前にスーパーが存在していたというのは正直意外でした。

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というか、よく見まわしてみると商店街らしき通りもあるし、食堂もある。
少し離れてましたが自転車預かり所も見えましたし、昔は駅前特有の賑やかな風景があったのでしょうね。

ただ今となってはそのほどんどが閉まっており、かえって裏寂しさを覚えます。

 

 

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そんなノスタルジーを感じているうちに戻る時間となりました。
ここまで乗って来たフラワ1985-1で折り返し、交流館前まで帰ります。

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とことで戻ってまいりました。

全長500mとは言え、行ったり来たりするので割と乗ったなあと言う気分になれました。
金屋口駅の改札内は乗車体験の際しか入れないようですし、いい思い出が出来ましたね。これで200円は安い。

ちなみに交流館自体への入館は、乗車体験とは別にもう200円必要です。
大人一人の場合、乗車体験と交流館の入館であわせて400円という事になりますね。

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んなもん当然入るに決まってますがな。

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交流館内は有田鉄道をモチーフとしたジオラマ展示のほか、

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有志の人たちが収集した貴重な切符などの展示、

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サボ、行き先表示板の展示がありました。

……

いやホント申し訳ないんですけど、ここのジオラマの作りがとても良くてですね。
今後の参考にしたくて夢中で写真撮ってたのは確かにそうなのですが……

まさかジオラマ以外の写真が一枚もないなんてね……

ま、まあそれだけ一見の価値ありという事です!!是非ご入館いただいて館内を見まわしてみてください!

 

 


以上、有田川町鉄道公園のお話でした。

ちょっと見て帰ろうかなくらいのつもりが、余裕で1時間くらい滞在してしまいました。
見どころ満載の良スポットです。

また車両保存に対する活動も真摯にされているのが良かったです。
今後も引き続き、精力的な活動が続けられるように応援したいですね!

 

【関連リンク】
有田川鉄道公園・有田川町鉄道交流館/有田川町

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