回送列車 -out of service-

お前この企画続ける気あったんか！？

気付いたら一年ぶりです。一応前回から流れを汲んだ構成にはなります。
突然再開した謎についてはおよそ数分後に解けます。

という事で今回は『寝台急行　銀河』の思い出を話していこうと思います。

2000年代の話ですが、私はとあるスポーツの学連に入っておりまして。
その都合で朝一番で関西から東京へと向かう用事が、やたらとありました。

当時は鉄路で向かうとなると

・始発からの朝一新幹線
・ムーンライトながら
・サンライズ瀬戸・出雲
・銀河

あたりが候補でしたね。

バス？飛行機？そんな乗りもん知らんな（当時の感想です

で、先ほどの選択肢のうち、上2つはどうしても睡眠時間に難が出ます。
一応真面目な会議もありまして、会議中に居眠りするとあとで“お話”を受ける羽目になるため、睡眠不足は避けたい。

ならば最適解はサンライズとなるのですが、この頃のサンライズはまだ高嶺の花に近い存在でした。

全車個室の寝台特急は予約が取りにくいし、学生の身分では少々お高いものです。あと

「こいつは今乗らんでもそのうちイヤでも乗るやろ」

と言う予感もあったので、結局学生時代は乗らず仕舞いでしたね。

なお件の予感はﾊﾞﾁｺﾘ的中しまして、今じゃもうサンライズから色々な思い出を頂いております。

話を戻して。
ともあれ半ば消去法的な選択でもありましたが

・寝台での夜移動なので時間的余裕も出来てそこそこ寝られる
・寝台“急行”、つまり急行料金なのでお値段がそこそこ安い

この2点をもって、学連の用事の際には『銀河』を利用した移動がメインとなっていました。

と言ったところで、ここからは当時を思い出しつつ何枚か写真を

大阪駅発車前の様子。

いやだからなんでこんなに写真撮ってないんだ当時の自分は。
発車案内とかに至っては一枚も写真が見当たらなくてビックリですよ。

方向幕の写真はかろうじてありました。

私が乗るようになった時点では、既にJR西日本式の方向幕でしたね。
旧来の国鉄式方向幕は一度も見た事がありません。

室内の様子もギリギリ撮影してありました。フラッシュまで焚いて頑張った形跡が窺えます。

寝台は共に開放式のA寝台とB寝台の2種類。
ベットの大きさが違うくらいしか差異が無かったので、私は専らB寝台でした。

ただまあB寝台の上段になると窓の類が一切なかったので、出来るだけ下段を選んではいましたが。
地味に荷物置場があったりして、ベッド自体は広く使えたんですけどね、上段。

東京駅到着。

大阪～東京を大体8時間で結ぶ列車なので、ほんとうに都合が良かったですね。
乗ってから就寝までの時間と、朝の支度の時間を考えてもゆうに6時間は寝られましたから。

機回しの為、一度単機で立ち去るEF65。客車列車ならではの光景でした。

機関車が立ち去ったあとの銀ｇ……おまえ、銀河だったはずでは……？

では続いて、今度は東京から大阪へ向かう『銀河』の写真を。

『銀河』の電源車は基本的に貫通扉付のカニ24形100番台と言う印象でしたけど、
こうして非貫通の0番台が運用に入った事もあるんですよね。

大阪行きの方向幕と、こちらでは無事に撮影していた発車案内標。
やはり在来線で遠方への行き先表示を見るのは万病に効きますな。

しかしここで驚きなのは、この時大阪駅に到着してからの写真が全く無いという事です。
いやそんなことある？

裏を返せばそれだけ日常使いみたいになっていて「もう写真ええか」と言う状態だったとも言えますが。
それにしても写真少ないんだよなあ。ホンマちゃんと撮っとけよ過去の自分。

嘆いたところで仕方ないので、ここは別日に撮影した大阪駅到着時の写真を載せておきます。

さて、これを見ると分かるんですけど、実はヘッドマークのご用意が無かったんですよねこの列車。
あくまでも“急行”列車なので、この辺りで特急との差異を持たせたのでしょうか。テールマークはあるのにね。

『この他にも色々写真はあるのですが……』

と言うつもりだったのですけど、全然写真がないので『もうこの辺りでネタ切れなので……』に言い換えまして。
廃止前最後に乗った『銀河』の写真を貼って、締めに入ろうと思います。

乗車したのは2007年12月。東京行きの『銀河』に乗りました。

方向幕も先ほどよりは綺麗に撮れていますね。よくできました。

この時は廃止になると言うようなアナウンスはまだ正式にはされていなかったと記憶していますが
まあ次のダイヤ改正でほぼ廃止になるだろうなあと言う状況でした。

ですので今回くらいはA寝台でも取ろうかと思っていたのですが、これが見事に満席。
1両しか繋いで無いので仕方ない所もありましたが、ここはもう少し気合を入れて取りに行くべきだったか。

結局この時はA寝台の車端にあった喫煙コーナーだけ撮っていますね。寝台の様子は？
今でいうラウンジ、フリースペースと言った雰囲気。こういう所で車窓を見ながら語らう体験もしてみたかったですね。

あ、語らうと言えば、一度B寝台で私以外の3席が出張帰りのサラリーマンだったことがありまして。
この時なにかの流れで一緒にビールを飲んだ事をよく覚えています。

「キミは会社の歯車なんかになっちゃいけないよ！！」

と言う言葉がとても印象的でしたね。

残念ながらその数年後には私も見事に会社の歯車になりましたが。
なんならしまいには壊されたしな。やはり先人の言う事はしっかり聞いておくもんだなと、今もしみじみ思います。

タイトル通りに思い出話も一つかました所で、私が乗ったB寝台車両の写真をば。

数年の時を経てようやくまともに撮れた気がする寝台の様子です。
画角はこの時持っていたカメラの限界なので致し方なし……

寝台については狭いとか言う印象はほとんど無かったですね。むしろちょうど良い大きさ。
客車なので走行音も基本的に静かなものでしたし、よく眠れましたよ。

つまるところ、この時もお名残り乗車だったはずなのに東京駅までスヤスヤだったという事です。
寝台なんだから寝てなんぼだし良いじゃないか。

この後おおかたの予想通り廃止のアナウンスがあり、2008年の3月に『銀河』は廃止となりました。

登場からの沿革はこんな感じです。

本当に痒い所に手が届く便利な列車だったんですよ。
実際他のブルートレインと比較しても、利用者の数は断然多かったと思いますし。

車両老朽化など仕方ない面もあったとは思いますが、杓子定規に廃止しないでくれよと思ったものです。
なんなら今でも半ば本気で思っていますよ？

……

え、ところでさっきの沿革で写していたパンフレットはなんですかって話ですか？

そうだねこの前久し振りに『銀河』に乗車して貰ってきたんだね。

という事で次回は『WEST EXPRESS 銀河』に乗って来た時の話をしようと思います。
いやあ長いフリだったな！

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