[坪尻の地で徒歩移動に目覚めた]
今日はですね、このページのですね、
この部分についてのお話です。物事には全て理由があるんですよ。
この時に比べたら平地の6kmとか造作も無いなーとか言う考えに至るのも仕方ない、仕方なかったんだ。
とことでことことやってきたのが琴電琴平駅。ここへ至るまでも色々ありましたがその辺は割愛です。
一つ言えるのはホント日曜日にうどん巡りとか考えない方が良い。大体閉まってるから。
逆に観光地である琴平なんかは日曜日でも活気があります。
せっかくなので少々観光しつつ、JRの琴平駅へ移動。
ここからは土讃線に乗り、阿波池田を目指しました。
…ええ、冒頭で言及したとおりのルートでね。ですから鉄路を使うのは途中坪尻駅まで。
駅ではちょうど坪尻駅まで向かうのに適した列車がアナウンスされていました。
それがこちら、『絶景!土讃線秘境トロッコ』です。
ここ琴平と大歩危を結ぶ観光列車で、普通車指定席とトロッコ車両の2両編成。
この列車、直接トロッコ車両を指定する事は出来ず、普通車指定席券がトロッコ車両の指定席券も兼ねると言った仕様です。
(普通車の12番D席を押さえると、自動的にトロッコ車両の12番D席も座る事が出来るようになるといった感じ)
どうしてこういう仕様になっているかと言うと、途中坪尻まではトンネルなどの関係でトロッコ車両に座れない為。
ですから2両分の指定席を発行すると、琴平~坪尻間の普通車が満員列車になってしまいかねません。
さて、一通り列車の説明をしたところで、今回私たちがどの駅で降りるかを思い出してみましょう。
そうだね坪尻駅だね。とことで発券時のやり取りが以下の通りとなります。
「すみません、次のトロッコ列車の指定席券を、坪尻までお願いしたいのですが」
駅員さん「つ…坪尻…?この列車大歩危まで行きますよ?」
「ええ、分かってます。でも我々坪尻で降りますので」
駅「降りる…下車するんですか…?というか坪尻までだとトロッコ車両に乗って頂く事が出来ませんが…?」
「一向に構いませんのでよろしくお願いします!」
駅「はあ…では発券いたします」
完全に変な人。そりゃトロッコ列車に乗車しておいてトロッコ車両乗らないんだもんなあ。
出来上がりの切符がこちら。正直発券できるのかも不安でしたが、なんら問題なく発券できました。
つかよく考えたら坪尻までの指定席券とか激レアなのでは…?
そんな具合で坪尻駅に到着。大自然に囲まれた小駅に緑の車両が溶け込みます。
ここで列車は10分ほど停車…ですが、実際には特急の通過を待って自由行動開始と言った具合になります。
ちなみにこの駅ついた瞬間にD4が故障した事も付け加えておきます。つくづく弘前探訪とリンクする旅やで…
発車までの時間、乗客は滅多に来る事が無いであろうこの駅で思い思いの時間を過ごします。
しかしいつの間にか何か良く分からないベンチが出来ていたり、駅名標にわざわざ「秘境の駅」と付け加えたんですね。
あくまで自然体の駅を見せて欲しいと思わなくもないですが、この方が一般の観光客には見栄えがするのかな。
坪尻駅でのひと時も過ぎ、乗客は次々とトロッコ車両に乗り込み、いよいよこれからが本番と目を輝かせます。
そして我々もここからが本番。
そう、次駅へ向かう皆様のお見送りです。
皆一様に「乗り遅れてるよ!」とも「ここで降りるのかよ!」ともつかぬ視線を我々の方へ視線を向けてくださいました。ヒヤッホォォォウ!最高だぜぇぇぇぇ!!
しかしこうして撮ると本当に乗り遅れたようにしか見えない。
加えてこの時は私も今回同行していたスーツ姿の紳士的なコーディネーターに
「ここから阿波池田まで歩いていけますんでとりあえず行きましょう」
としか言われてなかったので割と不安でした。だってここから伸びてる道、
左がこれで右がこれ、だもんな…
とりあえずはまだ幾分道っぽい、廃屋のある左側の道を選択。
なおこのルートへ向かうには構内踏切を渡ります。
警報装置一切為しのうえ特急は猛スピードでやってくるので横断の際は注意です。いきなりゲームオーバーになるよ。
廃屋を過ぎ、登り勾配の駅前大通り…という名の山道を歩きます。
意外と整備されており歩きやすい印象。スーツ姿での通勤もこれなら大丈夫、のようです。さすが駅前大通り…?
そして10分ほど歩けばなんと国道32号と合流。しかも合流地点にはちゃんと表示看板もあります。
さらにバス乗り場もあり。琴平、高松にも一本で行けますし、坪尻、これは本当に通勤にも使える駅なのでは!?
はーつっかえ…
ここからしばらく国道32号を歩きます…が、さすが2桁国道、交通量が多い。
またこのルートですと途中県道6号線へ折れて阿波池田へ向かうルートになる訳ですが、その県道6号線が
こんな調子なんですよね。
って、さすがに誇張入りました。
実際には少し手前に別の交差点が整備されています。
写真はその交差点が出来て廃道になった区間なんですが、なぜか綺麗にヘキサが残っています。
と言うか右写真が以前の国道との分岐点だったわけですが、この分岐無理あり過ぎるのでは…
などと考えている所に
「このルートはやめときますか、車多いですし結構遠回りになりそうですし」
と紳士の一声。グーグル先生で確認しても結構大回りになることが確認できました。
とことで、ここまで戻ってまいりました。先ほどの道が駅前大通なら、こちらはさしずめ駅前裏通。
その駅前裏通の写真がこちらとなりま…え、斜面写した写真になってるって?
いやいや真ん中ちょっと右目に木の葉溜まってる筋あるでしょう?そう、これ道。道だから。
しょっぱなからとんでもない道で心折れるかと思いましたが、スーツ姿の革靴で平然と歩く同行者を見てしまっては泣き言も言えず。
この人ホントにこの辺から坪尻駅使って通勤してんじゃないか…?
なお道の方はしばらくして割と楽な登山道レベルにまで落ち着きました。
そして舗装路と合流。合流地点には手作りの看板が坪尻までの道を示しています。
この合流地点の近くには、もう一つの看板に記載のあった木屋床の集落があります。
で、ここから阿波池田駅へ向かうルートはこんな感じ。
…ね、余裕で10km以上歩いてるでしょ。しかも基本山道。
しかもこの地図で見る限りこの徒歩移動が鉄路に比べて随分とショートカットに見えるんだこれが。
こうして私は徒歩移動に目覚めたってワケ。
とかいいながらこの先ほとんど写真がないのはまあその…まあね…
弘前の時と違ってD4抱えてるしね(しかも故障しているので完全に死重
とことで山道を下りきってラストスパートに差し掛かったところにある池田ダムの写真を載せておきます。
ダム湖の水面が本当に綺麗でね…ようやくここで写真を撮る気力が戻ったね。
そして無事、阿波池田駅に到着です。ここから乗るは『南風』岡山行。
帰りの車内で飲むビールが本当に美味しかったのは言うまでもなく。
これがあるからハイキングはやめられないな!
…って、今回結局何をしに四国来たんだっけか…確か最初はうどん食べようって…まあいいか。
ちなみに坪尻駅から駅前裏通を使って、阿波池田駅にたどり着くまでの所要時間が約2時間。
一方あのトロッコ列車から一本後の阿波池田行きを待つと、その待ち時間も約2時間。
つまり坪尻でうっかり下車しちゃった時は、次の列車を待つより歩いて阿波池田駅に向かった方が早いって事なんですね!
皆様も是非ご参考にしてください!
まあそうだね、そもそも「坪尻でうっかり下車する」シチュエーションが無いよね。
とは言え、確かに意外と近いという印象はあったので、ハイキング感覚で挑戦するのもまた一興ですよ。
あと最後、今回もう一つ気になったのが
これ。
『絶景!土讃線秘境トロッコ』に乗車する際貰えた冊子なのですが、このイラストがまた随分と鉄むす要素を秘めておりましてですね。
残念ながら特に他で紹介されている様子も無いのですが…この娘もっと表に出しましょうよJR四さん。
ほら、眼鏡属性もあるし!はよ!