[ええ!?道真さんって埴輪が好きだったんですか!?と思ったら別にそうでもなかった時の話]
いやあ、先月の時点では普通にお出かけしたりしてたんですけどね。まさかこんな事態になるとはね。
この先どうすればいいんですかね、ってのが正直なところです。
そんな中ですが、この前少し出掛ける事があったので今日はその話でも。
天満宮なのに何故かはにわの形をしたおみくじを頒布する、少し不思議な神社に行ってきました。
場所は藤井寺市道明寺。
北側及び東側を近鉄南大阪線が囲うように走っており、近くには土師ノ里駅と道明寺駅の二駅があります。
その二駅を直線で結んで大体中間位にあるのが、今回訪問した『道明寺天満宮』です。
当然ながら公共交通機関での訪問は容易ですが、今回は最近の情勢もあって車で訪問しました。
その場合駐車場は普通にありますけど、そこに至る道が少し狭いので注意が必要ですね。
正門(神門)から境内に入ろうとする時に、まず目に入るのがコレ。
はにわ。
え、ここ天満宮ですよね?
たしかにこの周辺は古墳群がありますけど、まさか道真さんもはにわ好きだったの?
気になる所ですが、まずは参拝へ。
途中境内図がありましたけど、梅園もあったりして広いですね。
参拝を終えて、いざ先ほどのはにわを探すべく社務所の方へ。果たして本当にあるのかどうか……
とか言うまでもなくあったわ。もう社務所で一番目立つ位置にあったわ。
とことで無事に手元にやって来ました。
ちなみにこれ「はにわみくじ」と言う名の通り、ただのマスコット人形という訳でなく中におみくじが入っています。
ガワのはにわも陶器で出来ていて良い質感です。あと可愛い(←大事
でまあここで道真さんもはにわ好きだったのかって話に戻りますが、結論から言うと別にそういう事ではないようで。
神社の案内、または神社のHPを見ていただくと大体わかってくるのですが
当初ははにわ(埴輪)作りに関わりの深い野見宿祢が草創した『土師神社』がこの地にありまして。
その後同地に土師寺が建立、その土師寺に道真さんの親類が居た事が縁で、天満宮もここに建てられました。
そしてその後は知名度の違い等あり、時代の流れと共に段々と天満宮の方が中心に。
いつしかこの神社は『道明寺天満宮』として周辺地域の信仰を集めていく事になったようです。
結果、埴輪作りに縁のある人が造った神社が源流の天満宮が誕生……と言った所でしょうか。
これなら他の天満宮との差異性として「はにわみくじ」があるのも不思議ではないですね。
……まあ実際、道真さんが本当にはにわ好きだったら大宰府も北野もはにわだらけになってるわな。
さて、天満宮がやってきて土師神社はそのまま消えたのかと言うとそうではありません。
土師神社には土師神社の御祭神がありますからね。
こちらが今の土師神社、「元宮土師社」として、天満宮の境内に残っています。
先ほどの話から考えると、この付近にある古墳や埴輪の文化で真に関連があるのはこちらの社となりますね。
またこの境内には、他にもいくつか古墳にまつわる物があります。
それがこちら。
なんか物置みたいのも見えますが、古墳に使う石を運んだ「修羅」と言う道具と、その保管庫です。
この辺りで出土したものの復元複製となりますが、こちらに展示されています。
土師神社時代に土師寺を建立した土師連八嶋を祀る社。
土師寺は道明寺に名を変えた後、明治に入ってからの神仏分離によって少し西側に移動しています。
こちらは境内の外周になりますが、埴輪作りに使われた登り窯が復元されています。
ん?
なんか居る!ちょっと怖え!!
と言った所で『道明寺天満宮』を訪問した時のお話だった訳ですが、そもそもなぜ訪れたの?という話ですね
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こちらの本のお手伝いで写真を撮る為に行きました。
これまた最近の情勢でイベント売りが当面ないらしいのですが、ショップ委託はあるようなので皆様宜しくお願いします。
本誌には「はにわみくじ」について衝撃のコメントもあるからみんな買って読んでくれよな!
こんなに可愛いのに……まさかそんな……
[参考リンク]
□道明寺天満宮