[全国鉄道むすめ巡り(終) のと鉄道編(後編)]
前回のあらすじ
全国鉄道むすめ巡りで最後となるスタンプを押すべく、のと鉄道は穴水駅に向かっております。
現在地は…はいそうですね…
氷見ですね。
…はい、確かにここから穴水方面へ抜ける鉄路は無いですね。
といった所で、今回はここからどうやって穴水方面へ向かうのかというお話で始まります。
その前にまずは氷見駅で一息。
駅の窓口で氷見線開業100周年きっぷなんかを買ってみたりします。
そしたら台紙取り付けがまさかのセルフサービスだったりします。
しかも8つも切符あるし…結局この状態でお持ち帰り(笑)
駅に併設の観光案内所ではハットリくんを筆頭に、氷見市生まれの藤子不二雄Aグッズが売られていました。
そしてロータリーに出ればタクシーにもハットリくんが。
まあ最たる物としてはこのハットリくん列車でしょうね。
先ほどの記念切符の台紙にも使われていたりするなど、現在氷見市、そして氷見線ではハットリくんが活躍中です。
さて、今度は駅舎を出て周辺を散策。
しかし思ったより活気は無く
「所詮はこんなものかな?」
と思っていた私なのですが…
結局駅周辺から市役所方面へ向かう商店街が賑わっている、と言う事実を知ったのはこの街を後にする時なのでした。
氷見うどんとか食べたかったなあ。アイモバに出てきて美味しそうだったんよなあ。
仕方がないので散策中に見つけた神社と
その神社のイメージキャラクター『家持くん』の写真をここに掲載しておきますね。
ちなみに調べてみると大伴家持が社殿を造営したとか。
まさか1200年以上も後にこんなお肌ツルツルそうなキャラとして描かれるとは、本人も想像だにしていないでしょう(笑)
で、その神社の近くには「氷見駅口」と言うバス停があります。
ここからが今日の本題。
そうです、ここから七尾方面に向けてバスで移動します。
鉄路こそありませんが、バス路線で氷見~七尾が繋がっているのですよ。
ただし途中乗継があって、その乗継がとんでもないのですが…まあその話は後ほど。
とことでまずは第一走者の加越能バスから。古いバスが来るかと思いきや新鋭のノンステップバスでした。
氷見駅口を出発した後は先ほど記述した商店街を抜け、その後は海岸沿いの道を進みます。
しかしここで突如やってくるのが終着の中田口バス停。方向転換も出来ない、退避がやっとのバス停で放り出されます。
なお方転出来ない都合上、バスはその向こうへ再び走り出す模様。
じゃあそのまま乗せてくれても…という思いがふつふつと。
さてこの中田口バス停ですが、ここでは次のバスに乗換える事は出来ません。
実際に乗換えるのはこれより先の『脇』というバス停になります。
もっとも、この系統にはその脇バス停まで行く便もあるのですが、悲しい事にほとんど乗り継ぎが考慮されておりません。
到着したは良いけれど、そこで1~2時間待つというオチが待っているのです。
それなら、と言う事で選んだのが今回の中田口止まりのバス。
当初調べではこの中田口から脇の区間、バスなら5分程度の距離だったのですよ。
そこを所要30分で移動し、40分後のバスに乗り継ぐ予定でしたので、途中が徒歩とは言え割と無駄のない行動が取れる…
と思っていました。
現実。
途中からランニングに切り替わりましたですね、はい。
事情を説明しますとですね、この区間、お察しの通り交通量も少なく、途中信号機もありません。
つまりバスは5分間淡々と走り続けることが可能な訳で。時速40キロのバスが5分も走れば、3kmはゆうに進みます。
ですから気づけば私、3km以上の道のりを歩く事態になったわけですね。そりゃ途中から走りもしますよ…
なおバスはそのまま脇バス停で方転の上、引き上げてきた模様。
やっとの思いで到着する間際にすれ違いましたよ…ホントなんでこの区間を客扱いしてくれないんだこれ…
まあ色々ありましたが、何とか脇バス停に到着。
程なくして乗継の七尾駅行き北鉄バスがやってきました。
このバスも先ほど乗ったバスと同じく新型のノンステップバス。
詳しくは知りませんが、バスも順調に置き換えが進んでいるみたいですね。
バスはしばらく海沿いを走った後、山間に向かいます。
国道を走るのですが、途中のトンネルがことごとく未整備だったことが印象的でした。
その山間も抜けると、いよいよ七尾市内に入ります。
そして無事に七尾駅到着!
いやはや…ランニング中はどうなるかと思いましたが、どうにか計画通りに事が運びました。
とことでここから鉄路に戻ります。
いよいよのと鉄道の車両に乗って、穴水駅に向かいます。
…しかしこれまた派手なラッピングでございますな。
見れば輪島市にある『永井豪記念館』の宣伝用のようで。
『花咲くいろは』のラッピング車は知っていましたが、この車両の存在は知りませんでした。
とりあえず私は真っ先にマジンガーZに乗り込みましたけどね(お察し下さい
マジンガーZに乗った私を乗せた車両は七尾駅を発車。
和倉温泉からのと鉄道線に入り…
ようやく今回の目的地、穴水に到着しました。いやー、長い道のりだった(笑)
さあ、兎にも角にもまずはスタンプを押しに行きましょう。
ポチッとな。
はい、そんな訳でキャンペーン終了1日前にしてようやくスタンプが揃いました!
当初はそんなに範囲が広くないこともあってすぐに集められるかと思っていましたが、結局ギリギリでしたね。
さて目的も達成しましたし、折り返し列車が発車するまでしばし穴水駅を探索してみましょう。
駅構内の様子。0番線をも備えるホームに、奥へしばらく続く線路。
これだけ見るとここが終着駅というより、本線と支線の分岐駅のようにも見えます。
…なんてわざとらしく書いてみましたが、元々この穴水駅からは輪島方面、蛸島方面へ線路が延びていました。
それが今では双方とも廃止となり、この駅が終着駅に。
すっかり持て余し気味となったホーム。
今では車両の保存場所に、また隣の車両基地から移動する車両の待機場所にと使われ、普段は1番ホームしか利用されません。
駅名票からも以前この先に駅があったことを窺い知ることが出来ます。中には次駅表示がそのまま残っている駅名票も。
あの線路の先が続いているときに来ていれば、輪島まで行けたんだよなあ…
そう思うと少し口惜しい気持ちになった、穴水駅探索でした。
さて、ゆっくりしたいところではあったのですが、残念ながら翌日は台風17号が接近するとの事。
一泊旅行の予定を切り上げて、帰りを急ぐことにしましょう。
とか言いつつ、ちゃっかりこの駅には寄り道しましたが。
…はっきり言うと花いろ自体見て無いんですけどね、やっぱりこういうのは私、気になります。
そしてちゃっかり花いろラッピング車両にも乗れました。
でも内装はさっきの永井豪ラッピング車と違ってあっさりしていたので、ちょっと残念かな?
七尾駅に戻ってきまして、花いろラッピング車からJRの七尾線に乗り換え。
…って、七尾線の車両もまたにぎやかだなこれ。
このにぎやかな車両で金沢まで。そして金沢からは…
秘密兵器(?)サンダーバード!
とことでズバッと大阪に到着。今回の旅行はこれにて終了です。
しかしまあこうして何かしら出かける切欠を作って頂けた、という点でも今回のスタンプラリーはやってみてよかったですね。
まだまだ鉄道むすめは各地に点在してますし、第二弾、三弾と続けば良いかなあと思った次第でした。
また北陸おでかけパスについてですが、今回利用した区間を普通の乗車券で算出すると
長浜~氷見 3,890円
七尾~和倉温泉 180円
和倉温泉~金沢 1,280円
で合計5,350円となりまして、十二分に元が取れたといえるでしょう。
発券時期の制約がネックですが、貴重なフリー切符ですし、予定が決まった上での旅行なら今後も使いたい切符です。
あと途中のバス、あれも何かと制約が多くありますが、盲腸線の単純往復が嫌だという方にはぜひお勧めですね。
しっかり予定さえ組めば、多分大丈夫…なはず。あとは自分の足を信じて!
はい、とまあそんな感じの全国鉄道むすめ巡り、のと鉄道編でした。