[住民(狸)は大歓迎ですぞ!信楽高原鉄道信楽駅探訪]
来年の話をすると鬼が笑いますが、去年の話をすると誰が笑うんですかね?
とことで今回は昨年末、信楽高原鉄道乗り潰しの目的で信楽駅へ向かったときの話です。
鉄道旅行記もまた随分と久しぶりで。
信楽高原鉄道乗車にあたって、まず向かったのは東海道本線の草津駅。
そこから草津線に乗換、途中の貴生川駅で信楽高原鉄道へ乗換となります。
貴生川駅で少し時間があったので周辺探索。改札口はJRと共用で、基本的に車内清算で対応しています。
信楽高原鉄道の切符売り場はなく、改札外にある乗車駅証明書を持って改札を通るようです。
一方で草津線はICカード対応線区なので、乗換時に便利な簡易ICカードリーダーが設置してあります。
これでいちいち改札までタッチしに行かなくても大丈夫。
駅通路内には前年の台風被害からの復旧を祝う貼紙があちらこちらに。
『貴生川駅社員一同』との事で、JR側の駅員ともどもお祝いですかね。こういうのはなんだか見ていて嬉しい。
そうこうするうちに、列車がやってきたので乗り込みます。
サボ受けにも運行再開を祝うメッセージが。
発車後ほどなくして、復旧した杣川橋梁を渡り、次の紫香楽宮跡駅へ向かいます。
…
しかしこの区間が長い。いやに長い。
やっと着いた時、目に入ったキロポスト表記は9.6km。全線の総延長が14.7kmなので、この一区間で半分以上走った事に。
ですから、おのずと残りの区間は駅間も短く、こまめに停車していきます。
そして貴生川駅から所要20分程度で、終点の信楽駅に到着です。
駅名票の周りには名物の狸の置物がいっぱい。でも到着ホームのこの一角はまだ序の口。
こちらが反対ホームの様子です。ご確認ください。
もうどうみても、桃鉄の「住民は大歓迎ですぞ!」の光景しか浮かばないのは私だけではないはず。
住民じゃなくて狸の置物だって?いやいやそう言いましてもね…
ここの駅長も狸の置物だしさあ…
駅から外に出てみても狸の置物がお出迎えだし…
そこからしばらく歩くと人より先に狸の置物の大群に会うんだよこの街…
こうなったらもう狸の置物を住民として認めるしかないじゃん。
と言うのは半分冗談(=半分本気)という事にして置きまして、折角なので駅周辺スポットを探索する事にしました。
とことでやってきたのが陶器神社・愛宕神社。
…いや決して愛宕の文字に釣られて来た訳じゃなくてな(実際地図表記は陶器神社のみ)
どうして同じ場所に2つの神社が祭られているのかという理由は、参道の途中にあった碑に書かれていました。
陶器を焼くのに使う火の神が愛宕なのね。
それではお堂のほうへ参りましょう。
…思ったより放置気味?
写真に撮る分には雰囲気も出て良いのですが、意外と足に堪える参道でした。
階段の手すりなんかは修繕してあったので、完全放置でも無さそうですが。
とことでお堂の前に到着。ここで狛犬の他に出迎えてくれるのが
はい。皆ご存知、狸の置物だね。
良く見りゃこの狛犬もどこか普通とは違う雰囲気。
そう、この狛犬も石ではなく陶器でした。しかも製作年が明治37年。
その他、ここでは灯篭も陶器製でした。この辺りはさすが陶器神社といった印象です。
参拝を済ませて、駅へと戻ります。
ところで陶器神社だと、何をお願いするのが一番良いんでしょうね?土関係といっても別に土いじりする訳でもないし…
帰りは駅方面へ伸びる別ルートがあったのでそこから下ります。
途中開けたところで見えた、瓦葺の家屋が立ち並ぶ信楽の町並みが印象的でした。
とことで線路終端部方面から駅に帰還。
一説ではここからJRの片町線へ路線を延ばす計画もあるようですが…果たしてその日は来るのか。
列車の発車までまだ若干の時間があったので、おみやげコーナーを見ておきましょう。
一角にあった地元学校などからの再開お祝いコーナー。
また名産の陶器を使った各種記念切符も精力的に販売。
しかしそれより気になったのは
値札に書かれているこの娘 is 誰。
なんかポストカードにもなってるし。
鉄道むすめかな?と思って調べてみたけど違った。…なんだか良く分からないけど売り込んでみるのはどうでしょうか?
あと忘れてはいけないのがこの展示。
信楽高原鉄道の命運を大きく分けた出来事。これさえ無ければ…という話も色々あるでしょう。
ですが橋梁流出から立ち直った今、もう一歩前進しても良い様な気もするんですけどね。
具体的には事故の原因となった信号所の復活とか。
折角地元の期待を背負って復旧したんですから、地元のために利便性を向上させる手段を講じても良いんじゃないかなあ。
そんな事をふと、まじめに考えてみたりもした信楽駅探訪の旅でした。
余談。
買っちゃった(しかも3枚
[参考リンク]
□信楽高原鐵道株式会社 – 公式ホームページ
□愛宕神社・陶器神社 | 紫香楽一宮 新宮神社