[福知山線と381系]
2004年1月撮影。これが私が撮影した中で一番古い、福知山線を走る381系の写真です。
この時はまだ人前でカメラ取り出すのも躊躇するような状態だったということもあり…まあ酷い写真ですな。
当時は臨時で入る程度でしたので割とレアだったように思います。でもこんな写真。
時は流れて2011年3月。183系の置き換え、新型287系登場!
…のドサクサに紛れて彼もやってきました。
ここから381系の福知山線での定期運用が始まりました。
電化当初から381系導入を予定していた同路線、ついに悲願達成となります。
ですが時すでに遅しというか、一緒に入ってきた相方が素晴らし過ぎたというか、だれがどう見てもハズレ車両でしたね。
揺れるわ狭いわでもうどうしようも無かった。当時まだ健在の183系より酷かった。
さすがにマズかったのか、せっかく導入された381系は1年ちょっとの運用で次の車両に置き換えられてしまいました。
そう、381系(アコモ改善車)に。
改善車だけあって183系から続いてきた座席の狭苦しさからはついに開放されました。
さすが置換え用の新車だ!と一瞬思いましたが、どうにも揺れまくることには変わりありませんでした。
ましてや同僚は287系。これでもやはり車内グレードの差は隠せませんでした。
しかし381系ではその287系には無い1人掛けシートや、超のびのび座席などが用意されていましたね。
これには私も大喜び。やべえテーブルがねえ!隣は謎の柱!楽しい!
その後183系が完全に引退し、287系と381系の2形式体制が本格的にスタート。
そしてとたんに目立ち始めたのは、381系揺れのひどさでした。まあやっぱり相方が快適すぎたしね。
しかしそこは折角導入したオールドルーキー…もとい新鋭381系。
ここでむざむざ評判を落とすようなことはありませんでした。
止めていた振り子機能の制限付利用。
これにより、乗り心地は大幅に改善。まるで別形式のように生まれ変わった381系は車番も変更、1000番台となったのです。
うわぁたまげたなぁ。
雑!変更の仕方が雑!
こうして乗り心地の改善と引換えに新たなネタを提供してくれた381系、ホントに飽きの来ない車両です。
しかし「この雑すぎる対応はもうすぐ置き換えられるからでは?」という予測も出てきました。
そしてこういう予測は大体当たるもので、381系が2015年10月30日を持って福知山線から去る事がアナウンスされました。
2015年9月、この頃になると「いよいよこれで乗り収めかな?」なんて考えながら乗ることもしばしば。
まあ実際にはそんなこと考えながら3回ぐらい乗りましたが。
どうにも地元路線でしかも定期の列車となると、意識せずとも乗り合わせますよね。もしかしたらまだ乗るかもしれない。
ただグリーンにはいよいよ乗れそうに無いのがちょっと心残りですね。
あと撮り収めのほうは意識して先週にやってきました。
はい。
え、どうみても手前の稲がメインだって?ええねん今まで事あるごとに撮ってきたから。
とことで福知山線と381系、本来なら電化時点からの主力となる予定だったのが、実際には4年程度の活躍に留まりました。
また381系の撤退で福知山線から国鉄型車両が居なくなります。
あと国鉄色で運用される定期特急列車もこれで消滅するとか。鉄道史のちょっとした転換点まで、あと5日です。