前回からの続きです。バイクを使って播但線の木造駅舎巡りをしていたはずが、気づけば列車に乗っています。
目的地は竹田駅。今回バイクは帰りぎわにちょっと出てきます。
バイクを新井駅に置いて、和田山行きの列車に乗車しました。
確認したら鉄道を使う事自体がなんと4か月ぶり。我ながら驚きです。そら乗った瞬間テンション上がるわ。
新井駅と竹田駅の間には青倉駅があるのですが
駅舎はこんな感じなので華麗にスルーです。
電化区間には5駅ある木造駅舎、非電化区間は前回の新井駅と、今から行く竹田駅の2駅が該当します。
非電化側の方が少ないのは意外に思えますが、そもそも駅数が少ないのでこんなものですかね。
途中駅の16駅中7駅が木造駅舎と考えると、播但線は路線通しての木造駅舎残存率が優秀な気がします。
10分程度の乗車で竹田駅に到着です。
このままどこまでも乗っていたい気分でしたが新井駅に置いたバイクが大変な事になるので予定通り下車します。
駅舎向かいのホームに到着しますが、この待合室も割と年代物。
財産標は昭和15年4月となっていました。
駅舎側ホームへ向かう跨線橋からの光景です。
新井駅と同様、2面3線が2面2線に変更されています。
ただこちらは中線が撤去されている形ですので、見方によっては今でも2面3線あるような錯覚におちいりますね。
財産標は駅舎上屋の柱に1か所見つけました。
明治39年4月とあるので、こちらも路線延伸で開業した当初から使われている駅舎となります。
改札口。切符回収箱の他に、新井駅では見かけなかった設備がありますね。
こちら、ICカード対応の簡易改札機と、奥にはICOCAのチャージ機です。
非電化区間のうち、特急停車の設定がある生野駅と竹田駅は2021年の3月からICカード乗車券に対応しています。
(※寺前駅、和田山駅も対応済)
窓口周辺はこんな感じ。ここも新井駅同様に簡易委託駅なので、現在も窓口が券売所として使われています。
券売所の隣りが観光案内のスペースとして転用されているのも、新井駅と同じですね。
oh…
駅スタンプはIC対応簡易改札機の近くに設置してありました。
今のところ、窓口営業時間中は自由に押せる場所に置いてあるようです。
窓口の対面には待合室があります。観光需要に対応して、ロッカーなどの設備が充実していますね。
駅舎外観です。竹田城の城下町に似つかわしいスタイルは、平成26年にリニューアルされたもの。
とは言え、概ねの姿は開業時からあまり変わらずだとか。ここまで重厚な作りの駅舎、播但線の他駅では見ないですね。
ところでこのアングルで撮影していた時にふと思ったんですけど
同じ『竹田』繋がりの豊後竹田駅と雰囲気がよく似ていませんか?
屋根の形状は違いますけど、駅舎の全体的な形とかどうでしょう?双方とも城が近い駅というのが影響していますかね。
あとは後ろに迫る山!もはや滝があるか無いかくらいしか違いが無いと言っても過言ではないのでは……?
ちなみに同じ竹田繋がりだと、丹波竹田駅があります。
こちらは実際に竹田城へ行く際の最寄り駅と間違えられたりもしますが……駅の雰囲気はそんなに似ていないですね。
さておき。ここから次に乗る列車が来るまで少し時間があるので、駅周辺の散策と行きましょう。
差し当たってはやはり有名な竹田城址辺りへ……
oh…
うんまあ知ってた。これが現実でした。
仕方が無いので、駅近くにあるたけだ城下町交流館へ。
ここも開いているのか閉まっているのかという感じでしたが、お土産コーナーは開いていたので地元のお酒などを購入。
一瞬帰りの車内で飲もうかと思いましたが、そういえばバイクで来ていた事を思い出して回避。危なかったですね。
交流館の建物は通り抜け出来るようになっていまして、そのまま線路も渡って駅裏の通りへ出る事が出来ます。
駅裏の通りは寺町通りと呼ばれ、その名の通り寺院が続く少し変わった通りになっています。
通りとの間には水路もあり、風情を感じさせます。
通りの先には竹田城址に至る登山道の入口がありますが、ここは先ほどの案内通りという事で。
時間も良い感じに迫ってきましたし、大人しく駅へ戻りましょう。
ちなみに、当たり前なのですがこの登山口を登っても雲海に浮かぶ竹田城は見えませんのでご注意を。
立雲峡と呼ばれる別の場所からの早朝登山を決める事で、見事な雲海が見られます。
□天空の城タケダ~タケダは本当にあったんだ!~ – 回送列車 -out of service-
運が良ければこれくらいガッツリ見えます。これからがシーズンですので、興味のある方は是非。
そんな宣伝を挟みつつ、駅まで戻ってきました。
窓口で切符を買ったりするうちに列車がやって来ましたので、これで竹田駅を後にします。
寺前行の列車で、バイクが待っている新井駅まで戻ります。
……なんか同じ顔ばかり見せるのもかわいそうな気がしてきたので、こっち側の写真も置いておきますね。
とことで新井駅まで戻ってきました。
ここからは再度バイクに乗りまして、帰路に着く事となります。
小旅行とまでも行かないようなお出かけでしたが、今回の『バイク&鉄道合わせ技』な行程は楽しかったですね。
などと〆に入りましたが、バイクのターンはここからです。そらバイクに乗って帰るんですからね。
途中生野駅に立ち寄ったり、「通行不能」の看板を無視して険道に突っ込んだりしながら帰ります。
この辺りはまた別記事にして書ければと思いますので、よろしくどうぞ。