[冬の飯山線には試練がいっぱい!]
あれはもう一ヶ月前の話になります。
18きっぷの消化プランを考えていると、誰かが
「冬の飯山線とか面白いですよ」
と言ったので、早速『きたぐに』に乗って長岡駅まで行ってきました。
今にして思えば
「ある意味面白いですよ」の聞き間違えだったのかもしれません。
長岡駅から乗車したのは7:24発の十日町行き。
これに乗りさえすればこの後長野までの接続は問題なく、いとも簡単に飯山線を走破出来ます。
しかし車両への着雪具合は結構なもので、多少の遅れは考えられそうな様子。
そう、多少の遅れは。
列車は定刻通り発車。周囲は多少吹雪いているものの、どうやら問題なく…
バンッ!
あ、はい。今何か物凄い音がしましたね。
案の定、異音がした直後に列車は停車。慌しく連絡を取り合う運転士と車掌。
しばらくして
「前面ガラスに雪の塊らしきものが当たって破損した」
とのアナウンスがあり、車両の状態やら周囲の安全やらを確認するためしばらく停車する事となりました。
その間にも降り続く雪。
最悪このまま埋もれやしないかと心配しましたが、30分停車の後、運行可能との判断から運転を再開。
しかし前面ガラスが破損している為に終始徐行運転。
加えてこの先で踏切故障が発生したとの事で、全ての踏切の手前で一旦停止をするという大変な事態に。
さあ楽しくなってまいりました!(この時点で既に予定崩壊
列車は約40分遅れで、長岡から3駅目の小千谷駅に到着。
本来なら既に十日町駅で次の列車に乗換えている頃だったのですが…
この小千谷駅では先ほどの応急処置をする為、しばらく停車。遅延はますます広がります。
とりあえずどうなったのか見てみますかね…
あー…これはまた見事なクモの巣で。
この写真では少し見にくいのですが、運転士側の窓ガラス上部が見事に割れておりました。
完全に砕け散らずにひび割れで済んでいたのが不幸中の幸い。
結局小千谷駅でも20分ほど停車。しめて1時間程度の遅れになりました。
…ところで、この案内板に使われている車両、どうみても
221系ですよね。
その後、列車は引き続き徐行運転で十日町へ向かいます。
それにしてもすごい雪だ…これは運休しててもおかしくなかったかもしれん。
そしてようやく、所定より1時間20分の遅れで…
十日町に到ちゃ…って埋もれてる!ホーム埋もれてるよ!
いやまあ改札付近は屋根があるので普通に降りられましたが。
十日町では当該箇所を近くで確認できたので改めて撮影。
これ、よくここまで耐えて走ったな…よく頑張ったよ。ここでゆっくり直してもらってくれ…
と、周囲の人たちも含めてそう言いたい所だったとは思うのですが、残念ながら長野まで持っていかないと修理できない様子。
とことで、このまま営業列車として長野まで行く事になりました。
しばらくすると本来このスジを担当する予定だった車両がやってきて、併結作業に入ります。
と、その前に除雪作業。つくづくこのあたりの路線は雪との戦いなんだなあと思う一幕でした。
除雪のかいあって無事に連結完了。
ここからは二両編成となって、とりあえず戸狩野沢温泉行きとなりました。
そんな訳で飯山線の旅は想像以上にスリリングな展開を見せてくれました。
先ほども書きましたが、本当にこのあたりの路線は雪との戦いなんだなというのを改めて思い知った次第です。
この後は無事に長野までたどりついたのですが、そのあたりのお話はまた後日…出来れば良いですね。