[なるほど納得、別府地獄めぐり その3]
前回のあらすじ!
あんまり赤くなかった。
血の池地獄、という衝撃的なネーミングに期待が高まりすぎたのかもしれません。
実際にはこんなものなのかなあ…と少し残念な表情を見せてタクシーに戻ると
「やっぱり、あんまり赤くないと思ったでしょ!?」
と身も蓋もないお言葉が。
聞けば一昔前まではもう少し赤い色だったのが、現在はどういうわけか色あせてきたとの事。
真偽の程は分かりませんが、そもそも1,000年以上の歴史があるところ。またそのうち真っ赤になる事を期待したいものです。
などと思いに耽るのもそこそこにタクシーの運ちゃん、
「実はこっちに先来たのはもう一つ理由があるんですよ」
と言うなり血の池地獄の隣にある龍巻地獄へ車を走らせてくれました。
血の池から龍巻までは車だとものの1分程度。
「ここはね、今このタイミングで来ないとダメだったんですよ!」
と言われ、急かされるように中に入りますと…
まさしく事が起こっている真っ最中じゃないですか!
我慢の限界を迎えた液体がとどまることなく噴いてます!噴き上げております!
これは見事なものでした。
看板の説明によれば、ここはいわゆる間欠泉となっており、湯の噴出が周期的に起こるようです。
ですから万一時間を外して来てしまうと、何の変哲もない岩の塊を見て終わってしまう訳で。
その辺りを完全に読んで案内して下さったタクシーの運ちゃん、さすがでした。
ただ噴出の周期が短い事を考えると、わざと噴出前に行って、噴出の瞬間を目撃する、と言う楽しみ方もありかもしれませんね。
一通り堪能したところで再びタクシーのお世話になり、もと居た場所に戻ってきました。
残るは先ほどまで巡った白池地獄などとほど近くにある山、鬼石坊主、海の3つなわけですが
「さっきも言ったけど、海は最後に取っといた方が良いでー」
という運ちゃんの最後のアドバイスに従い、まずは山から攻めてみる事にしました。
とことで!
山地獄!
蒸気がすげえ!
バナナが生えてる!不思議!
フラミンゴがことごとく両足立ちしてる!コワイ!
以上!
…油断してたやろ!
まあここはあれですね、地獄部分がほとんどおまけで、半ば動物園として機能しておりました。
さてサクサク行きましょう。お次は
鬼石坊主地獄!
コポッ…
コポッ…
ゴポッゥ…
以上!
あれです、時間がないんですよ!(地獄めぐりの各地獄は17時で営業終了)
なんて事を言いながらも、ここではパンフレットにあるような綺麗な坊主頭を撮るのに悪戦苦闘。
結局撮れず仕舞いでした。運が悪いのか、はたまた腕が悪いのか…腕か…
なおここには地獄めぐりで唯一の入湯できる温泉がありますのでご参考までに。こちらは22時まで入れるようです。
さあそして満を持してやってまいりました。最後の地獄
海地獄!
海地獄!
天国じゃないですかやだもー!
さすが最後に持ってきただけあります。まさかこのように綺麗な庭園が迎えてくれるとは予想外ですよ。
新緑の時期でもあり、鮮やかな緑が印象的でした。
で、これで終わるわけもなく奥に行けば地獄が待っております。
では改めて、海地獄!
蒸気がすげえ!
湯が青い!すげえ!
いや、これ本当にすげえ!
先に回った血の池地獄と比べてしまうのも酷ですが、こちらは本当に青かった。
透き通るような水色はまるで南の海のようなのに、これで水温は90度以上あるわけですから不思議なものです。
そしてここで思い出されるのは
「いきなり海行ったら後で地獄見るで!!」
と言ったタクシーの運ちゃんの言葉。
確かにここへ真っ先に来てしまうと後がどうしても霞んでしまうかも。なるほど納得なお言葉でした。
さてこれで、全ての地獄を制覇しました。
そしてこの地獄めぐり、スタンプラリーも常時開催されておりまして
見事全制覇!
いやー、これも当初は行く予定じゃなかった血の池と龍巻に行けたのが大きかったかな。
…そう考えると、今回の旅行のMVPはあのタクシーの運ちゃんだったかもしれません(笑)
とことで、別府地獄めぐりのお話でした。
なお今回同行者が一人いたのですが、私が上の写真を撮っている傍らで女子大生の集団に囲まれておりまして。
「なんか『全部回ったんですか!すごいですね!』とか言われちゃった」
とか申し上げてたのでご報告させて頂きます。
モテるらしいよ、地獄めぐり。
…
私も全部回った台紙持ってたんだけどなあ…
[参考リンク]
□なるほど納得、別府地獄めぐり その2
□別府地獄めぐり公式サイト(別府地獄組合)