[from 明石(浦) for 摩耶(山) 1日目-馬の背に慄く-]
どうも、英検準二級です。
もう十数年前の話ですが、なんで受かったか未だ謎。
さて昨日から始めた六甲全山縦走大会の話。
さっそく「カーレーター」なる乗り物に乗るなど横道に逸れましたが、今回は普通に山道を歩きますよ。
たどり着いた旗振山での案内。山の名前に混じって馬の背と言う謎の表記がありますが……
今回のお話では、この馬の背の正体に慄く事となります。
旗振山から鉄拐山(てっかいさん)まではごく普通の山道が続きます。
普通じゃない所と言えば、時折見える遠景が基本的に住宅地という所でしょうか。
そしてこの住宅地がどんどん近づいてきまして……
ついに縦走路はマンションとマンションの間を縫う様に進むこととなります。
鉄拐山の次に書かれていた高倉山はこの辺りの事を指しているようです。もはや山じゃない。
どう見てもマンションとマンションを結ぶ連絡路ですがここが縦走路です。我々は登山中です。
とか言ってたら、本当に突如思い出したかのような看板が掛かっていたり。
ちなみにこの区間、実のところ結構な難所だったりします。
それがこの階段。
この辺りは整備が進み過ぎていて、基本的に上り下りが階段の所が多いんですよね。
おかげで足への負担が重い重い……同行者の面々も、この辺りでかなりのダメージを受けた方が多数居ました。
この階段地帯を抜けると栂尾山、そして縦走路は一般的な山道に戻り、横尾山に到達します。
縦走中はこの三角点を見つけるのも楽しい。山頂に設置されているのを見ると、その山を制覇した気分になれます。
で、この横尾山を超えると縦走路の様子がまた変わってきます。
砂岩を切り通したような、ごつごつとした荒れ道。高低差の大きい所では鎖場も出てきます。
階段多発地帯はあったにせよ基本的に歩きやすいハイキングコースだった縦走路が、険しさを帯びてきました。
遠くには足元に広がる砂岩状のものがむき出しになっている地点が見えます。
……なんかドンドン近づいてくるし、人が歩いている様にも見えますが、まさかここを通るとか言う事は……
ですよね。
とことで、ここが最初の看板に載っていた“馬の背”です。
まさかあの住宅地からそれほど離れていない所に、こんな険しい山道があったなんて……
てか、さっきの写真でもしっかり住宅地写ってるし。なんか冗談みたいな光景だな。
この馬の背、遠目に見ると何処が歩けるのか分かりませんが、近づくとしっかり歩ける場所があります。
しっかりと歩けr……って恐い!恐いわこれ!
振り向いて、改めて通った道を見てみるとご覧の通り。
人一人がようやく歩ける程度の道幅で、両側は断崖絶壁。そして時折結構な急こう配。
ここまでは完全にハイキング気分で来たので、この地点のインパクトは絶大。
高くても低くても登山は登山。常に心構えは必要だと教えられました。
なおここにも、ちゃんと全山縦走路の案内看板があります。
妙法寺駅(神戸市営地下鉄)。
地下鉄駅て!冗談キツイで!
そう言いながらどうにか馬の背を突破し、再び山を降りてくると
これまた本当に妙法寺駅周辺の住宅地に降りてくるのがこの縦走路の妙味。
ここで一旦駅に近づくので、今回はここまでにして残りは次回以降に回すことも可能だった訳ですが……
我々頑張りました。もう一山先の高取山までやって来ましたよ。
標高も300mを超えてきましたね。
この高取山を超えると再び住宅地に戻り、バスも通る大きな道に出ます。
ここを走るバスに乗れば、神鉄長田駅や地下鉄長田駅、高速長田駅に向かう事が出来ます。
縦走路自体はこの先鵯越から菊水山へと向かっていますが、緊急離脱できるポイントはあまり見当たりません。
階段で足をやられ、馬の背で精神をすり減らした我々。
ここまで頑張ってきましたが、今回はここで中断することにしました。
とことで高速長田駅に到着。
……なぜかバスじゃなくて歩きでここまで来ました。正直今回の行程で一番きつかったよね。
こんな感じで六甲全山縦走を始めてみた訳ですが、実際始めて分かる事がたくさん。
次回はその辺を踏まえた対策を練った上で、この高速長田駅からリスタートする事に相成りました。
ただまあちょっと対策練り過ぎて、そのリスタートは1年後の話になったんですけどね。