[暗峠ハイキング~ツーリングは諦めた~ 奈良編]
前回のあらすじ。
君は本当に国道なのかい?
そしてついには石畳になってしまった酷道…もとい国道308号のハイキング企画。
今回は奈良県との府県境にたどり着いた所からスタートです。
この地点でまず目に付くのがこの売店でしょう。
食事から土産まで、割と雑多に商品が並べられていました。
その中に時期の物として柿がありまして。
まじまじと見ておりましたら
「柿が赤くなると医者が青くなるってことわざがあるほど、柿は体に良いのよ!」と売店のおばちゃんから猛プッシュ。
勢いに押されて思わず買っちゃいましたね(笑)
なおその際
「へえ、そんなことわざがあるんですか」
と返したら「最近の若い子は言葉を知らないねえ!」と割と本気で怒られました。
暗峠の洗礼は厳しい。
府県境の標識等々。一枚目左下でしっかりと国道アピールしてます。
しかし基本的にくたびれてる。
同じ場所には『日本の道100選』に選ばれた事を示す記念碑もあります。
そして良く見ると、この碑の奥に続く道が見えるわけですが
同じくこの場所に立つ石碑を見ると、四方向への案内が刻まれています。
どうやらここは尾根沿いに走る道との交差点にもなっているようです。
尤も尾根沿いを走る道として目立つのは、この国道308号を跨いで突っ切る『信貴生駒スカイライン』ですが。
残念ながらICの類はここに無いので、殆どの車はここが国道だと気づくことなく通り過ぎるでしょう。
『信貴生駒スカイライン』のガードをくぐって奈良県側に入ります。
ここは既に奈良県ですが、今更過ぎる気がしなくも無いこの注意看板は大阪府が設置してました。
そして前に向きなおすと
何かいきなり道も視界も開けました!奈良の街が良く見えます!
先程までは後方に大阪の街が見えていましたが、今度は前方に奈良の街。
峠を越えたんだな、という達成感がこみ上げる瞬間でした。
ちなみにこの区間も昔はかなりの狭隘区間だった(先程の府県境標識写真の所に幅員1.3m制限標識が残っている)そうです。
現在は一部区間が改修され、2車線を確保している区間もあります。
奈良県側は暗峠手前まで生駒市のコミュニティバスが来てますし、生活道路としての利用がそれなりにあるのでしょう。
しかしさすがと言うべきか、しばらく歩くと元の心もとない道に。
ただ、所々改修はされてるようで、しばしば旧道であったらしきわき道と出くわし…
って、そのわき道の方に国道のおにぎり看板立っちゃってますけど!?
うーん、どう見てもこっちが国道だと主張している。
まさか暗峠で最初に見るおにぎり看板がこんな場所にあろうとは。
なおこの道は看板の指示通りに左に曲がった後、小さな祠を経由して新道に戻ります。
結局どっちが国道指定されてるのかは謎。両方ともかな?
その後も基本的には細い道を緩やかに下っていきます。大阪側と違って傾斜は緩やか。ただその分距離が長いです。
時折小規模な集落を見かけましたが、こんな感じの家が目立っていたのはなんとも。
そこからさらに下ると、生駒の街が近くなり周囲も一般的な田園地帯へと変わります。
ただ他と少し違うのは、このちょっと細い路地が国道だって事くらいかな?
さあそして国道308号暗峠区間も最終盤。
ここまで来ると民家も増え、また学校も近い事から再び一方通行区間が登場。
大阪側から来るとこの辺りでルートに戸惑いますが、基本的に車両進入禁止の看板があるほうに行けばOK。
…つまるところ大阪側から車両を使っての走破はてんで無理って事ですね。
そして最後は国道168号との交差点にぶつかって、国道308号の暗峠区間は終了です。
交差点から暗峠入口を見た図。一方通行の案内と、この先狭い事を警告する看板があります。
なまじ国道指定されてますので、ナビだけ見て入り込んでしまう車とかがあるんでしょうか…
この後我々は引き続き国道308号に沿って歩き、南生駒駅へ向かいました。
スタートした枚岡駅からこの南生駒駅までの所要時間は、近鉄だと途中乗換考慮しても30分程度。
一方暗峠経由で歩いた我々の所要時間は約2時間20分。…文明ってすごいんやな。
ちなみに国道308号はまだこの先も続いてまして、南生駒駅とは反対方向にルートが伸びています。
ここでおにぎり看板が2連続と、人口密集地に戻ってきて随分やる気を見せておりますが、肝心の道は…まあ…まあね。
とことで国道308号、暗峠ハイキングの様子をお届けしました。
今回の感想としては「歩くなら大阪側からで正解だったな」という所でしょうか。
大阪側からだと始めの登りがキツくはなりますが、まだスタートして体力ありますからね。
もし奈良側からだと長い距離を歩いた後に急な下り坂が来るので、体力的にも膝の具合的にも危なかったかもしれません。
一方で車両(バイク含む)で行くとなると必然的に奈良側から挑戦する事になりますが…
大阪側のこの区間が下りになるのでこの辺をどう考えるかですねえ。
なおタイトルにある通り、同行者の方の一部は後日のツーリングを検討していた様ですが、一旦は諦められたらしく。
…そのうち挑戦されますでしょうか?
[参考リンク]
□暗峠ハイキング~ツーリングは諦めた~ 大阪編