椿駅周辺の散策を終えて、後は白浜に戻るだけだったのですが、少し時間が余ったので
お隣の紀伊日置駅にも足を延ばしてみました。
紀伊日置、と書いて「きいひき」と読ませます。割と難読駅の部類に入るのではないでしょうか。
ちなみに椿から紀伊日置までの運賃は車内清算しようとしてたのですが、225系は車内にICOCA精算機があるんですね。
便利な時代になりました。椿駅前の自販機で崩した小銭が少々重く感じますがまあそれはそれ。
ホームは2面2線で、少し互い違いになっています。また駅舎側に側線が1本ありますね。
次の周参見駅からはいよいよ海沿いを走りますが、ここ紀伊日置では紀勢本線もまだ山の中。
椿駅同様、当駅から海沿いにある街の中心部までは少し離れています。
駅舎はホームから一段低くなっています。改札口にはタイル調の駅名標が。
この柱にある不自然な四角の凹みは……多分建物財産標の跡だろうなあ。
なんか駅舎見るたび探し回っているせいで、感覚的に分かるようになってきました。
ホームと駅舎の間にある気になり空間。この駅は綺麗に片付けられていました。
駅舎は少し屋根が高め。構造は椿駅と同じく一般的な……
と思いきや、窓口や小荷物取扱所は跡形もなく改修されていました。
確かにあったとて無用の長物ではあるのですが、なにもここまで綺麗にしなくてもねえ。
その代わりと言っては何ですが、しっかりドアがあるので駅務室跡は何か別の事で使われていそうですね。
駅舎出入口、ここも少し改修されていまして、すぐ上の庇が撤去されてその後に照明を直付けしています。
一方で、長らく消されていた右横書きの駅名標が復活し、駅名標2枚体制に。
とは言え何故か「驛」だけは消えたままですが。旧字体だからですかね?
駅舎の原型は少し崩しつつも昔からの遺産を微妙に復活させてみたり。少しちぐはぐな印象です。
駅前ロータリー。「テニスの郷」とは?と思って調べたら街の中心部に大規模なテニスコートがあるんですね。
かつての駅前には商店が数件あったそうですが、道路拡幅に伴い国家権力だけが残されました。
その国家権力側から見た駅前。
椿駅と違ってロータリーを造る縁石と照明、ポストにバス停と一通り揃っている印象です。
ここからは椿温泉を経由して白浜駅まで向かうバスが出ているので、椿温泉へ行くにはこの駅からでも便利でしょう。
帰りの時間が近づいてきたので反対側ホームへ。
こちらのホームには待合スペースがあり、ここには建物財産標がありました。昭和29年と意外に新しい。
「きれいな緑の町」という標語の下に空き缶の群れ。
ただこれねえ。自販機の近くに空き缶入れが無いのが悪い気がするんですよね。
自販機設置するならその辺りまで責任持って欲しいなと。
すっかり夕暮れ。紀伊田辺行きの列車に乗って紀伊日置駅を後にしました。
以上、紀伊日置駅の駅舎探訪でした。
とりあえず空き缶入れの設置と、「驛」の復活をお願いしたい所ですね。