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【駅舎探訪】椿駅:昔の駅名なら道路に残してきたし椿温泉玄関口としての役割は他の駅に譲った……

JR西日本ご自慢の『サイコロきっぷ』で白浜を引き当てたので

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ひねくれて2つ隣りの椿駅に行った時のことです。
この日一日の流れは通常の旅行記の方で書いていますので、ここでは駅舎を主に紹介します。

 

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列車が去って静寂が訪れます。

紀勢本線と言えば大体海沿いを走っていそうなイメージですが、この辺りは少し内陸部を走ります。
海もそう遠くないのですが、山間にある小駅と言う印象が強いですね。

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対面の駅舎側ホームには跨線橋を使って移動します。その途中に一枚。
元々2面3線だった事が見て取れます。

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駅舎側のホームへ。目立つのは駅舎横にある、椿温泉の歓迎看板です。

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しかしその椿温泉とは2㎞程度離れています。加えて当駅と椿温泉とを結ぶ公共交通機関も皆無なのが辛い。
公共交通機関で椿温泉へ行く際は、大人しく白浜駅からバスに乗りましょう……

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いつも地味に観察してしまう、ホームと駅舎の間にある空間。
掃除用具等がある事から、誰かしらが駅の掃除をしている様子が伺えます。

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裏手には駅務室へ入るドアの跡が確認できました。

 

 

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駅舎内の様子。とても一般的な構成です。現在は無人駅ですが、窓口と小荷物取扱所の跡はしっかり残っています。

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隙間が空いていたのでつい……
見た所シャッターの向こう側にはなにも無さそうです。何か他の用途に使われている様子も無いですね。

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情報案内に次列車案内の類はなく、運行情報のディスプレイのみ。そして壊れた時計が再び動き出す事はあるのか……

 

 

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駅舎入口。駅名標には椿の花のレリーフが添えられていて立派なものです。
ちなみにこの駅が開業した際は『紀伊椿駅』だったことから、改名された後に取り付けられたものと思われます。

現在、駅周辺で開業当時の駅名『紀伊椿』を確認出来るものは見当たりませんが、意外な所に痕跡がありました。

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それがここ。椿温泉と椿駅を結ぶ県道が『紀伊椿停車場線』となっています。

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入り口脇の四角い痕跡は建物財産標ですかね……ちゃんと残しといて欲しいというお気持ちがありますが。

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駅舎外観。駅舎自体は昔から変わりないようですが、隣のトイレは綺麗になっています。素晴らしいですね。

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駅前広場は先ほど出てきた県道の終点にもなっていますが、駐輪場以外には特に何もなし。
少し前まではここから温泉旅館への送迎車も出ていたようですが、今はもう……

 

 

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ちなみに案内看板の裏には、椿温泉から帰る人へ送別の言葉があります。

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そんな訳でひと風呂浴びて戻って来たのですが、少し時間があったので列車到着まで散策。
ホーム待合の部分にも椿温泉の紹介イラストがあり、この駅が椿温泉への玄関口であることを主張します。

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しかしとにかく、この駅から椿温泉へ向かう手段が存在しない現状が何とも言えません。
そんな裏寂しさを端々から感じとってしまった椿駅でした。

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