[復旧した豊肥本線を乗り通すだけでは面白くないから豊後竹田駅で途中下車してまったり温泉でもと思っていたらまた…]
その1からの続きです。
念願の『あそぼーい!』に乗って豊後竹田駅までやって来た我々一行。
復旧した豊肥本線乗り通しのオプションとして、今回はここを起点として竹田市周辺を観光する事にしました。
私個人としてはこの近辺にある温泉施設によってひたすらまったりしようと画策していたのですが……
今回は複数人での旅行。そうは問屋が卸さなかったですよね。
大正生まれの駅舎が残る豊後竹田駅。その裏手には岩壁がそびえ立ち、滝も流れる風光明媚な駅です。
滝廉太郎の生まれ故郷という事で、列車到着時には荒城の月が流れます。物悲しくなるね。
それでここからは市内を走る大野竹田バスを使おうかと考えたのですが……
どういう訳だか土休日は運行本数が激減。さすがに使いにくいという事で大人しくレンタカーを借りる事に。
このレンタカー屋も土休日休業の所があったり。
観光地だと思うのですが、この街で観光客が広範囲に動き回る需要は少ないのかしら?
ともあれあらかじめ目星を付けていたレンタカー屋さんで首尾よく車を借りた我々
まずは店舗隣りにある観光案内所に寄ります。
この観光案内所には竹田市観光ツーリズム協会があり、また温泉(竹田温泉花水月)も併設されておりまs
!!!
実に9年ぶりの再開。2011年に展開された「おおいた萌えおこしプロジェクト」で登場した竹田奏さんです。
まだ頑張ってたんやな……
なおプロジェクトの方は見事に雲散霧消したようで、現在はHP等も残っておりません。
一応調べてみたら彼女含めて数人は比較的最近までお役目を果たしている様子が確認できたのですが、果たして。
まああれだ、こうして彼女に今も活躍の場があるのはやはり眼鏡っ娘という大変すばらしい属性を持っているからですね。
大正義眼鏡!眼鏡しか勝たん!!
ところでプロジェクトがどこかに消えたと仮定すると彼女の帰属は今どこにあるんですかね。……個人勢?
さておき、私単独で旅程を組んでいる時点ではここも含めて近隣の温泉施設を回るつもりだったのですが
改めて同行者と旅程を組むうちに「折角だし名所も回ろう」と言う話になったので、ここ竹田温泉は泣く泣くスルー。
次来たときに立ち寄るからその時まで居てくれ……居てくれるかな……?
観光案内所を出発した我々一行、まずはこちらの同行者おススメの滝へと向かいます。
早速竹田市を抜けて隣の豊後大野市に到達。『原尻の滝』と言う所にやってきました。
駐車場からしばらく歩くと見えてくるのは緒方川。
しかし川が見えるとは言え、辺りはご覧の通り長閑な里山と言った風情。
滝は一体どこかと言いますと
道を挟んで向かい側。さらさらと流れる川の先が突如見えなくなり……
川の水はクレーターの様に一段凹んだ滝つぼへ一気に流れ込みます。
この「起伏の少ない場所に突如現れる」のが原尻の滝の特徴ですね。
滝の上も基本的に平地なので、こうして生活道路も走ってますし、普通に田畑も広がっています。
一方で滝のスケールとしては幅120m、高さ20mとなかなかの物。
その雄大さから、なんでも「大分のナイアガラ」「東洋のナイアガラ」と呼ばれているとかなんとか。
以上、まず最初の訪問地は原尻の滝でした。
続きまして、今度はこちらの同行者がどうしても立ち寄りたいという場所に向かいます。
やって来たのは「沈堕の滝」……
また滝やないか!
と言うのはごもっともですが、この次に訪れる場所へのアプローチも容易でしたし
なにより現状を踏まえるとこうして屋外の散策をメインにした旅程が良いかな、という事で採用しました。
滝の形状としては原尻の滝と似ていますが、周囲は森に囲まれて渓谷然としたたたずまいです。
ただこの滝、実は平成に入ってから復元された半分人工的なもの。
もちろん雪舟にも描かれたという紹介の通り、その昔は名瀑として親しまれていましたが
明治に入ってこの辺りに発電所を作る事になった際、滝の一部がせき止められてしまいます。
以降長らくせき止められた状態でしたが、平成8年、雪舟の描いた水墨画等を参考にして滝の復元工事を行いました。
そして現在は力強い滝の姿を再び見せてくれています。
滝をせき止める要因となった発電所。現在はその役目も終え、外壁を残すのみとなっております。
建屋のあった場所は自由に出入り可能なので、写真映えスポットとしての人気もあるようで。
こんな感じですかね。
あーね。なるほどね。
□FGO 5th Anniversary「あなたが生きる、この世界に。」新聞広告舞台探訪 – さざなみ壊変
という訳でネタばらしと言いますか、例の同行者が書いた記事を置いておきますね。
まただね。オタク、気が付いたらまたテリトリーに引っ張り込んで来たよね。怖いね。
とは言え、滝と発電所跡地が一度に見られる場所です。
舞台探訪抜きにしても、一度訪れてみるとその面白さが分かるかと思います。
ちなみに先ほどの原尻の滝、そしてこの沈堕の滝を含めて「おおいた豊後大野ジオパーク」として紹介されています。
マスコットキャラクターもいるよ。
コラミちゃんも大概だけど、柱状節理くんとかもう色々そのまま過ぎて清々しいよ。
沈堕の滝を後にした我々は、県道657号線を経由して次の目的地へ向かいます。
ナビが普通に案内してくれたのでこの県道ルートを通った訳ですが、どうも途中が未整備区間だった様で。
突然牙をむいて険道に変化したもんだから、大喜びで後部座席から写真撮ったよね。
運転お疲れさまでした(他人事
スリルドライブを終えてやって来たのは「ラムネ温泉館」。ここは私の選んだ行き先ですね。
リンク先の「温泉について」を見ていただければ分かりますが、かなり変わり種の温泉です。
特に外湯は温水プール並みの水温で、入った瞬間から肌に気泡が付くような温泉。
水温が低いので、余裕で長湯できます。
その外湯で長湯した後の内湯がまた最高に良かった。皆さまも是非お試しを。
いいお湯でございました。
ちなみにこれは敷地内に居た看板ネコ(多分)。無警戒も良いとこで危うく踏まれそうになってましたね(笑)
滝散策の疲労を温泉で回復と言う、振り返ってみれば良くできた旅程を終えた我々は、駅方面へと戻ります。
レンタカー返却前、最後に立ち寄ったのは駅近くにある廣瀬神社です。
神社の成り立ちが中々凄い気がしますがそれはさておき。
神社の一角にある記念館の下には、軍艦朝日のカッターと軍艦比叡のマストが保存されています。
今回はこれを見るために来ました。同行者のもう一人に慰霊碑専門家である所のこの方もいらっしゃいましたからね。
慰霊碑と言えば少し時間を巻き戻すのですが
温泉から駅方面へ向かう道の途中にこの様な案内板がありまして。
少し寄り道する形で、立ち寄って見る事にしました。
山道で案内もあったりなかったりで少し迷いましたが……
無事発見。
碑の内容はかなり生々しいもの。
紫電改の特攻を受けて墜落したB29の搭乗員、パラシュートで無事脱出したものの、降りた先の村で暴行を受けたり
人体実験の犠牲となったという旨の出来事が書かれていました。
戦争は何も生み出さないという事を如実に示す話で、得も言われぬ気持ちになりましたね。
さて時間をもどしまして。無事レンタカーも返却し、豊後竹田駅の駅を後にしますよ。
豊後竹田駅から大分駅までは『九州横断特急』を利用。
なんだかんだで正統派の特急型。気づいたら大分までスヤスヤでしたね。
大分駅に到着。ここでも切符の効力で500円のお食事券を頂きます。
このお食事券は、駅ビルの飲食店で食事をするときに有効。
一方で次の乗換列車までの時間は24分。
そうだね時間ないね。
結果、テイクアウト可能なミスタードーナツで利用したよね。
もう地元の名産品でもなんでもないよね。仕方ないけど。
お土産(ミスド)を引っ提げて、最後にもう一度列車に乗ります。
一駅先の西大分駅に到着。今回の鉄道旅はここで終了です。
西大分駅からは大分港に向かいまして、ここからは船旅に。
「さんふらわあ」に乗りまして、無事神戸まで戻りつきました。
この「さんふらわあ」もGoTo利用してるのですが……手続きを同行者に任せたのでなんも分かっておりません!
この辺の詳細は同行者がガッツリ書いてくれる!はず!
(追記)
書いてくれた!のでリンク張っておきますね。
□フェリー乗船もGOTOトラベル対象。乗っとけ!さんふらわあ神戸大分航路。 : ムーンライトゆかりん
□大分-神戸フェリーさんふらわあ デラックス個室「4人で使うと豪華寝台列車みたいだ!」 – さざなみ壊変
とことで、復旧した豊肥本線を乗り通しつつ、途中豊後竹田駅周辺の観光をした話でした。
前も書いた気がしますけど、久しぶりに遠出したことで旅行の面白さを思い出せた気がします。
同行者のおかげで訪問先のバリエーションが増えたのも良き。
まだ予断を許さない所ではありますけど、私も徐々に行動範囲を広げていければと思いますね。
[愉快な同行者たち視点]
□けっこう満席。全線開通した豊肥本線と「あそぼーい!」とレンタカーでぶんぶんGO!! : ムーンライトゆかりん
□【みんなの九州きっぷ北部九州版】5000円でJR九州乗り放題+駅で500円クーポンの福祉 – さざなみ壊変