とびっきりの秘境駅へ行ってきました 前編
[とびっきりの秘境駅へ行ってきました 前編]
7月9日のお昼前、ここは北海道の豊浦駅。
東室蘭から2両編成でやってきた長万部行の列車は、ここで後ろの一両を切り離します。
ですからここで、列車はしばし停車。
乗務員室付近からは発車時刻を待つ運転士と、暇を持て余した旅人との会話が聞こえてきます。
旅「この先に『小幌』っていう、降りても何も無い駅があるんですよね?」
運「そうですよ、旅をされている皆さんなら一度は降りてみたいと聞きますが…」
運「しかし余りに何も無いので、実際に下車する人はそこまで多くないですね」
旅「やはりそうですか、私も降りてみたいのですけど…」
旅「一度降りたら後が大変なので、今回は断念する予定です」
旅「そもそも停車する列車も数本しかないし…」
運「どうしてもそうなりますよね」
運「ま、この列車はその小幌にも止まりますので、記念に駅名標でも撮影して下さい」
旅「ほんとにねえ…今回駅の様子が伺えるだけでも嬉しい事です」
運「なんせとびっきりの『秘境駅』ですから」
運「そう簡単には…下車させませんよ?(笑)」
冗談を踏まえつつの長閑な会話。
そうこうするうちに発車時刻となり、単行となった列車は再び長万部へ向かって走り出します。
…その数十分後。
先程とは打って変わり、苦笑いを浮かべる運転士。件の旅人は呆然とした表情を見せています。
そうです、その「とびっきりの『秘境駅』」に、颯爽と降り立った奴らが現れたのです!
てか何だよ右下の青い物体!
はい、とことでいつものごとく前置きが長くなりましたが、今回は3ヶ月前のお話…時間経っちゃったねえ。
ともあれ、現在日本一の秘境駅とも言われる「小幌駅」で遊んできたときのレポートです。