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消える駅スタンプを僕は見送らなかったしなんならついでに温泉行こうとしたけど特急の本数減らされてたから悔しくて山に登った(山登り編)

[消える駅スタンプを僕は見送らなかったしなんならついでに温泉行こうとしたけど特急の本数減らされ……(山登り編)]DSC_8985
前回の話で出てきた石生駅の駅スタンプにはかたくりの花が描かれておりますが、今がちょうど見頃だそうで。
撮影条件がなかなか難しい様ですが、機会があればどうでしょうか。

てか、人に言ってないで自分で見に行け案件か。相変わらずアレがアレで遠出は出来ないし……

 

さておき今回は駅スタンプを一通り押し終わった後、ちょっと時間が余ったので軽く散策しようとした時の話です。

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結論としては微塵も軽くなかった。

 

 

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市島駅、石生駅に続いてやって来たのはJR福知山線の黒井駅。今回はここから始めます。
ロータリーの一角に黒井城跡と言う看板が立っているのは前から知っていましたが、行った事はなかったんですよね。

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ナビアプリ等で駅から城跡までを調べると、大体徒歩で10分程度と出ます。
しかしそれは真っ赤な嘘。10分でたどり着けるのはふもとの駐車場までです。

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まあ赤〇の位置に城跡が見えている時点でなんとなくわかりますけどね。
城跡までは駐車場から山道を登っていく事になります。

 

 

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駐車場に到着。以前は駐車スペースだけだったようですが、最近になってトイレ等も用意されたようで。

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そのキッカケがこちら。

戦国時代、黒井城をめぐる戦いで明智光秀の軍勢がこの地に攻めて来たわけですが
その光秀が主役の2020年大河ドラマでこの一戦を取り上げてもらうべく、

「明智光秀ゆかりの城」

と売り込みをかけまして。その一環で城周辺の整備が行われました。

 

……ただよく考えたら光秀は攻め入ってきた側なので、城の立場としてはゆかりどころか敵対勢力な気もしますが。

 

まあその辺の事を言うのは野暮なんやろな……という事で次に進みましょう。
先ほど言った通り、城跡へ辿り着く為にはここから山道を登っていく必要があります。

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「保月城趾登山口」「黒井城跡登山口」

はて?もしかしてこの上には城跡が2つあるのか?ってなりそうですが、保月(ほげつ)城は黒井城の別名だそうで。
それならそうとどこかに書いといてもらいたいものですが、不思議な事にその手の説明がどこにも無いんですよね。

 

それはともかく、案内の傍らにクマ注意の看板があったり支え用の杖があったりと妙に物々しい登山口。

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この先を一見するとハイキング程度の道のりが予想されますが……
森に入るのでクマ注意は分かりますけど、杖は少し大げさに用意している感じでしょうか。

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??

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???

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いや正直スマンかった。

ガッツリ登山。さすがに鎖場はなかったですけど、街中歩くような恰好ではちょっと厳しい道のりです。
私は一応ハイキング用の靴を履いていたので事なきを得ましたが……背中のカメラバッグが重い……

 

 

登り始める事20分。

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「石踏の段跡へ」という看板と、奥には城門らしき構造物が見えてきました。

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そして「石踏の段」と呼ばれる広場に到着。

ここには復元された赤門があり、またベンチも設置されているので休憩スポットとして利用できます。
赤門から黒井駅方面への眺望は良好。眼下遠くに駅が見えます。

ちなみにこうして土を盛って周囲より一段高くした区画の事を曲輪(くるわ)と言うらしいです。また一つ賢くなったね。

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石踏の段からは元居た駐車場まで下る道と、さらに上って本丸まで至る道に分岐します。
もちろん今回は本丸までもうひと頑張りです。

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ひと頑張り……なんですが、石踏の段で一息ついたのが逆にアダとなったといいますか。
足の筋肉が冷えて痛みだしたこの辺りが一番きつかった。

 

 

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どうにかこらえて山頂部までやって来ました。

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東曲輪、二の丸、三の丸と続きまして

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登り始めてから40分で本丸跡に到着です!

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本丸跡の片隅には「保月城趾」の石碑があります。
しかし昭和年間に建てられた石碑が全部「保月城」名義なんですけど……実はこっちが正式名称だったりしません?

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廃城になって400年以上経ちますが、山頂付近の法面には東曲輪で見られたような石垣が今も残っています。
但し近年はもろくなっている部分もあるようなので、散策の際はご配慮の程を。

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そして何より一番素晴らしいのは、本丸からの眺望!

石踏の段では黒井駅方面しか見えませんでしたが、ここからだと360度どこを見渡しても遠くの景色が見えます。
すなわちこれはどこから敵が来ても動きが察知出来るという事で、ここに築城したのも納得ですね。

いやまあ登ってる時は「こんなとこに城あったら毎日の通勤が辛すぎるな……」とか考えてましたけど。

 

 

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さて一通り堪能しましたが、ふと気になったのが他の登山客の方々。

確かに私が登る前後にも数人いたはずなのですが、何故かこの本丸で出会う事が無かったんですよね。
何度もここへ登山してるような口ぶりの方もいらしたので、城跡はスルーしてさらに先へと進んでいる……?

とはいえここが頂上なので後は下りるのみ。先へ進むようなルートなんかは

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あったわ。

「多田方面」と書かれた看板の先には、これまで登って来た道とはまだ別の登山道が。
なるほど皆さんはここを通り抜けて下山しているようです。私も帰りはこのルートで行きましょう。

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??

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いや待ってこれ多分違うな???

もはやタイガーロープ祭り。
基本的にロープを持っていないと危険が危ないような場所を延々進みます。

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案内看板は立っていたのでさすがに非正規ルートでは無いと思いますが、さすがに万人受けはしないルート。
いったい何を間違ったというのか……

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なんてことを考えていましたが、下り始めた道を戻るというのもまた辛かったのでそのまま勢いで下山。
下りた先には「城山登山道入口」の看板があったのでとりあえず正規ルートだったことは確認できましたね。

 

なお通常下山する時はもと来た道を戻るか、途中から石踏の段で分岐していた道を使うのが正解っぽいです。

意外と登山メインの人は城跡で休憩したりとかはしないのね。
どちらかと言うと、分岐のある石踏の段で一息入れる人が多いのかも。

 

と言うか下りてきた時に気づきましたけど、

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このルートだと山越えをしている事になるので、最初に登り始めた駐車場とは違う場所に下りてきますよね。
それ考えたらもと来た道戻るのが当たり前なんだよな。

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という事でこちら側に降りてくると、円光寺と言うお寺の境内に辿り着きます。
片隅には淡島大明神と言う神社がありまして、ここには黒井城の戦いに関する言い伝えがありました。

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いや完全に光秀悪い奴やん。

時代背景(と光秀が仕えていた主君)的に仕方ないとは言え、これで光秀ゆかりの城というのは何とも……
むしろ光秀を苦しめた難敵としての赤井直正を推して行くのが正解だったような気が。

 

 

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そんな悪態をつきつつ黒井駅まで戻ってきました。
シレっと戻ってきましたが、先ほど居た円光寺からここまで徒歩で30分です。

 

……うん。もし再び来ることがあったら、今度は絶対もと来た道戻ろう。

いやまあ淡島神社の件で感情揺さぶられたりしたので、全くの無駄足では無いですけどね。
皆さまも時間と体力に余裕があったら今回僕が通ったルートを使ってみてください。

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と言った所で、電車に乗って今回のお出かけスタート地点である市島駅まで戻ってきました。
そういえば早いものでもう4月なので、こうやって窓口が開いている光景は既に見られないんですよね。

 

 

とことで今回は丹波市内の無人駅化が決まった駅への訪問と、その近隣の観光地を散策した時のお話でした。

残念ながらもうしばらくは遠出がムリそうですが、結果として近場の未訪問観光地を一つ制覇出来た訳で。
逆に言えば、今は近場の魅力を再発見する良い機会かもしれません。折を見てまた考えていきますかね。

 

 

[参考リンク]
黒井城跡 -【 観る・遊ぶ】丹波市観光協会

 

 

いやまあいい加減遠出もしたいけどねえ。伊豆とか伊豆とか、あと伊豆△とか……

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