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暗峠をアシスト付自転車で登るとかそういう事は特別な訓練を受けたユーチューバーのお仕事じゃないかなと僕は思います

地味に「毎月1回は更新しよう」という目標を持ってやっていた当サイトですが、いとも簡単にその目標が途切れました。

なにぶんアレのせいで滞っていた要件が、アレの沈静化と共に一気に押し寄せてきまして。
一つ一つは楽しくさせてもらってますけど、体力がビックリするくらい落ちてますよね。

おかげで余裕時間を休息に充てていたらいつの間にか12月でした。
巷ではアレが再流行?とかも噂されますが、これ以上長引いたらもう色々無理になりそうなのでホンマ頼みますで……

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で、今回はその中でも特にごっそり体力を奪って行ったイベントのお話。
ある人に誘われて、国道308号の暗峠をアシスト付自転車で登った時のお話です。

 

 

今回使ったのはシェアサイクルのアシスト付自転車、つまり自分の自転車ではなくて借り物の自転車ですね。

自転車の性能、整備状況は今回の同行者が軽く触れていたので割愛させてもらいまして。
私の方は以前に徒歩で登った事があるので、その当時からの変化とかも若干プラスしてお伝えしていきます。

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とりあえず近鉄額田駅付近からスタート。カメラに収めつつ走るのは辛そうだったので、撮影はGoProさんにお任せです。
国道308号に合流してからしばらくは住宅街を走ります。まだこの辺は何とかなる感じ。

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その住宅街も終わり、いよいよ本格的な峠越え区間に入ります。
傾斜もさらにキツくなりますが、ここまで来た感じだと意外と何とかなりそうな雰囲気でした。

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それでは、いざ峠越え!

 

 

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!?

その間わずか10秒。急坂に差し掛かった自転車は完全に推進力を失ってよろめき、私はおめおめと歩き始めました。
しかしこの傾斜だと押し歩きすら厳しい事に気が付きます。もうこの時点で引き返したさMAX。

ただここは乗り掛かった舟ですし、いま引き返すのはさすがに判断が早すぎです。

どうにかならないか考えていたところ、アシスト機能が「弱・中・強」の3段階ある事を教えてもらいました。
普段アシスト付自転車なんか乗らないから知らなかった……そういう事は早く言ってよね……

とか言ってたら、そもそも自転車の変速機自体が一番重たい設定になってました。
……いやほら、最近自転車自体乗ってなかったから……そらしんどいわ……

 

 

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設定を切り替え、気持ちも切り替えて再度峠道と対峙!

……なのですが、ギアを軽くした分回転数が増えてこれはこれでキツい。
昨今の運動不足も祟って、結局少し平たい場所を見つけては休憩して、そしてまた再始動しての繰り返しになりました。

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とおりすがりの登山客に凝視される図。

そらこんな所にアシスト付とは言えママチャリ型の自転車がやってきたらそうなるよ。
こういう事は我々の様な一般人じゃなくて、ユーチューバーにさせといたらええねんホンマ。

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などと散々ぶー垂れつつも一所懸命登りまして、遂にこの地点までやって来ました。

 

 

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こちら皆様ご存じの、国道308号最急勾配地点となります。
一目見て分かって頂けるとは思いますが、数多のタイヤ痕が勾配のキツさを際立たせていますね。

そういえば過去の写真との比較をまだしていなかったので、ここいらで一度してみましょうか。

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あまり大きく変わってない様に見えますけど、橋の欄干に柵が付きましたね。
あと単純に草木の成長が見て取れます。

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なお欄干に見えた赤色のチョボの正体はこちら。
この男、どうやらネタを仕込まれるとついつい暗峠に登ってしまう性質があるようです。なんなんですかね一体。

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さておき、いよいよ気合を入れて最急地点にアタックです!!

……と言いたい所ですが、実はこの区間、大外を回ると意外と楽に通過できます。
大変有用な情報かと思いますので、この後ママチャリで登る方の為にも情報を共有しておきますね。

 

 

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先ほどの区間を過ぎると勾配も少し緩くなります。
加えて私の筋肉も温まってきたのか、序盤に比べてペースも上がってきました。

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そうこうしているうちに、国道308号暗峠区間の超絶改良地点に到達。

……どの辺が?と思われる方は下の過去写真をご覧ください。

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ね?

ガードレールの設置はもとより、そもそも道幅自体が1.5倍くらい拡幅されています。
以前はここで離合が発生した場合に脱輪不可避な状況に追い込まれていましたが、改良によりその心配が無くなりました。

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もっとも普通自動車の離合自体は今もまともに出来るような状態にありませんが。

こうした狭小区間の通過という点においては、自転車に軍配が上がりますね。他は全部負けてますけど。

 

 

狭小区間を過ぎるといよいよ暗峠最終盤、府県境地点に到達です。

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府県境地点の前後数十メートルは石畳となっており、乗り物のサスや人間の足腰に容赦なくダメージを叩き込みます。

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府県境に到達。さんざん文句言いながらも、気づいたら辿り着いてたって感じですね。
途中で自転車のバッテリーが切れたらどうしようかという心配もしましたが、割と余裕がありました。

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県境標識と今回の戦犯。

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ちなみに、以前登った時には上に車幅1.3mの制限標識がありました。
ただ先ほど紹介した様に道路の改良が進んだこともあってか、現在では撤去されております。

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アングルを変えて数枚と撮るうちに、バイクが次々と通過していきます。羨ましい。

 

 

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ところでこの府県境地点は地味に交差点にもなっておりまして、府県境に沿って続く道が国道308号を横切っています。
折角小回りの利く自転車で来たことですし、今回はここで横道に逸れてみました。

しばらく行くと「ぼくらの広場」なる見晴らしの良い地点に出るとの事なので、そこまで行ってみましょう。

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エクストラステージ始まったな……

完全にゴールしたつもりの後でこれはちょっと辛かった。

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なんとか目的の「ぼくらの広場」に到着。なお少し手前から自転車は乗り入れ禁止になっていますのでご注意を。
てかわざわざ自転車と書いてあるという事はそれなりにいるんですね。そうなんですね。

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そして「ぼくらの広場」から見える景色がこちら。ここに来るのは初めてでしたが、想像よりも眺望が良くて驚きました。
今回頑張って登って来た分のご褒美ってやつですね。

若干霞んでいるのは登っている最中に私がさんざん愚痴っていたからという事にしておきます。

 

 

広場で昼食を済ませ、あとは下山するだけ。

ただ今回のシェアサイクルは大阪側にしか返却場所がありません。
調子に乗って生駒側へ下りてしまうと返却が大変な事になるので、もと来た道を戻ります。

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下りは勝手に進むから気楽で良いわ……

などと思ったのも束の間、あまりの急勾配にブレーキが間に合わない問題が発生。
特に同行者の自転車は若干ブレーキに難があったようで、激しいブレーキ音と共にそのまま……

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生還。

色々な人が使うシェアサイクルという事で、必ずしも状態の良い個体ばかりではないという事ですね。
私の乗っていたのもタイヤの空気圧が微妙な感じでしたし。

しかしながらブレーキや空気圧は結構大事な所なので、さすがにもう少しメンテしてくれてもなあ……

とは思いましたが、どう考えてもこれに乗って暗峠に行った我々が悪いのでこれ以上言うのはやめておきましょう。

 

 

とことで今回はシェアサイクルのアシスト付自転車で暗峠を攻めた時のお話でした。

正直一切オススメしません。

何度も言うけどこういうのはユーチューバーの人とかがやってなんぼじゃないですかね。
まあ今やったところで何番煎じになるかは知りませんが。

ただ道中みかけた、エンジン付きの二輪で通過していく人たちは軒並み楽しそうでした。
私も今度は自分のクロスカブで暗峠を走破しようと思います。

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